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大国の大統領の小さな技量
人民日報が運営するWebサイト「人民網」に、王義堂さんが執筆した文章「大国の大統領の小さな技量」が掲載された。
文章の内容は以下の通り。
4月12日午後、偵察機乗員24人が米国に戻るや、ブッシュ大統領はすぐさま態度を豹変させ、ホワイトハウスで強硬な声明を発表した。声明では、米国と中国の軍用機が衝突した事件について、「双方の建設的関係の維持には役立たない」と指摘し、「あらゆる証拠から、衝突事件は米国側が起こしたものではないことは明らかだ」「中国側が11日後になって乗員を解放したのは、我々が望んでいる関係には合わないもの」と述べた。
事件発生当初の米国政府の態度がいかに横暴なものであったかは、世界中の誰もが知っている。中国政府と中国人民は国際法の基本原則を堅持し、断固とした闘争を行った。平和を愛し、正義を主張する世界中の人々が中国人民に声援を送り、米国政府に事実の一部を認識させ、米軍機が中国の領空と領土を侵犯したことを認めさせ、中国政府と中国人民に対し謝罪させた。中国政府は人道主義的見地から、乗員全員を解放した。
乗員が解放されるとすぐに態度を改める。これは、泥棒が盗品を捨てると自らの罪を認めず、罪を他人になすりつけるのとどのような違いがあろうか。米国は大国であることを誇りとしていたのではないのか。米大統領のすることなすこと、大国の大統領がするべきことと似ても似つかぬのではないか。大国の大統領としての風格はないのか。過ちを犯したなら、潔く認めるべきだ。道理の通らない強弁をしたと思えば頭を下げて過ちを認め、また態度を豹変させる。これは何なのか。昨年の米大統領選で、ブッシュ前大統領の面子を立てて、私は心の中でブッシュ現大統領に票を投じた。しかし現在では非常に恥ずかしく思っている。
米国は「世界の警察」になりたがっていたのではないのか。それならば、少なくとも「警察」という文字の意味を理解し、警察が何をする機関であるのかを知っているはずだ。偵察機を派遣して他国を偵察し、さらには飛行規則に違反して他国の軍機に衝突し墜落させておきながら、素直に過ちを認めることをせず、自分の過失を棚に上げて逆に他人をとがめている。こうしたやり方はどう見ても「警察」のやり方とは思えない。まるで強盗のようだ。こうしたやり方で、国際秩序を維持できるのか。維持すればするほど乱れてしまうのではないか。このような「国際警察」は不合格で、ひどいものだ。
米国は中国とどのような関係を築きたいと考えているのか。米国の航空機が自国の領空や領土を縦横無尽に飛行し、さらには自国の航空機に衝突し墜落させても、反対しないばかりか恩に着るような関係なのか。こうした中米関係は当然のことながら、覇権主義を推進する米国政府が望んでいるものだ。しかし中国人民はこのような関係を望んでいない。中国人民は中国共産党の指導のもと、80年余りのきわめて苦しい闘争を経験して、かつて存在したそのような関係を徹底的に変化させたのだ。歴史は過去のものであり、繰り返すことはできない。中国人民も歴史の繰り返しを決して許さない。
ブッシュ大統領が大統領に就任した際、人々は「小さなブッシュ」という愛称で呼んだが、今回の中米軍機衝突事件で、ブッシュ大統領の新たな「小さい」側面を知らされた。
「人民網日本語版」2001年4月17日
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