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パソコン対応進める新幹線 「仕事ができる」をアピール

東海道・山陽新幹線が、電源コンセントを備えた「パソコン対応座席」や携帯電話の通信アンテナの整備を急いでいる。背景にあるのは、航空機とのビジネス客争奪戦。航空機内はパソコン使用に制約があることから、新幹線では「移動中に仕事がはかどる」をセールスポイントにしようというわけだ。
JR東海は4月末から、1両に4カ所のパソコン用コンセントを備えた新型「700系」車両を走らせ始めた。これまでもコンセントはあったが、あくまで車内清掃の掃除機用だった。パソコン用はバックアップ用の電流が流れる仕組みで、走行中に送電区分が変わるたびに瞬間停電することがないよう工夫されている。
また、東京―新大阪間に66カ所あるトンネルでは、携帯電話用のアンテナの設置が進んでいる。来年度中にはすべてのトンネル内で通話が途切れなくなるという。
昨年春、山陽新幹線に登場した「ひかりレールスター」には、パソコン用電源付きの「オフィスシート」が1編成に最大16席ある。折り畳み式テーブルはノートパソコンが置けるよう、従来の2.5倍に拡大された。JR西日本は「一度利用してリピーターになる乗客が多い」と話す。
新幹線がパソコン対応に躍起になるのは、航空機との違いをアピールするためだ。航空機は電子機器の発する電磁波が計器に影響を与えるおそれがあり、離着陸時にパソコンのスイッチを切らなければならず、飛行中は通信機能が使えない。
航空各社の値引き競争の結果、新幹線は所用時間に加えて運賃でも押され気味だ。JRによると、東京都―大阪府間の利用者は、93年はJR85%、航空機15%だったが、99年はJR75%、航空機25%となった。シャトル便など航空側の攻勢が強まるなか、パソコン対応を新幹線ならではの利点にしようという狙いがある。
JR東海は「移動中にパソコンを自由に使え、電子メールやインターネットまでできることは、新幹線を選んでもらう大きな要素となるはず」と期待している。
「朝日新聞」2001年5月29日
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