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読者から:瀋陽の日本総領事館の一件に関する印象を申し上げます
瀋陽の日本総領事館の一件に関する私のささやかな印象を申し上げます。まず、日本側の調査結果ですが、日本の領事館の人が、日本人以外の人権にこれほど真剣で熱心だったとは、大変意外な気がしました。次に、描写が複雑で読みにくく、いかにも役所風の作文で、当時の現場の様子が想像しにくい。結局は同意していないと一方的に主張するだけで、明確に拒否したわけでもない。「緊急」時に、このようなあいまいな態度をとれば、領事館の安全を守るべき武装警官としては、彼らの本来の任務を果たそうとするのはやむを得ないと思います。
逆に中国側の報告の方は、単純で分かりやすく、その分事実に即しているように思えます。そもそも、日本と友好関係を望んでいる中国が、こんなことでウソを言って何の得があるのでしょうか。若い武装警官の行動に行き過ぎがあったのであれば、その過失に対してしかるべき処置をすればいいことです。仮に武装警官がウソを言っているとして、中国政府が、そんな彼の面子を守るために「日中友好」という大切な基本原則を曲げるようなことをするとは思えません。
それに、日本人の私の印象では、大変不思議なことですが、日本側の報告に描かれている日本人の姿は妙に日本人らしくなく、逆に中国側の報告に描かれている日本人の方が余程日本人らしい反応をしているように思えます。特に、副領事がお辞儀をしながら「謝謝」と言ったというあたりは、いかにも日本人が、「面倒かけたね、ありがとう」位の気持ちを表現するときの態度なので、もっともらしい。(私も中国に行ったとき、親切にしてくれた人たちにに何回か「謝謝」と言う機会がありました。)
結局、これはとても単純な事件であって、真の「友好国」であれば、こんなに大きな問題にならないはず。それなのに、日本政府とマスコミの今回の態度は、とても「友好国」とは思えません。在日アメリカ軍による暴行や事故、えひめ丸の事件などに対する態度と比べると、随分と悪意や挑発に満ちており、唖然としてしまいます。結局、日本政府などのこのような態度の背後には、有事法制や憲法改正があるのでしょう。第三国の人権を利用して自分たちの目的の実現を図り、国民に「どちらの政府を信用するか」などと迫るなんて、とても「自由で民主的」な国家とは言えないと思います。
私は、どちらの政府を信用するかなどを直ちに判断することはできません。しかし、「どちらの政府が真に日中友好をに望んでいるか」という観点では、中国側の態度の方が理解できるのです。
日中友好を望む日本人
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