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東大の女性投手・竹本恵さん、二輪駆り世界一周に挑む
東京六大学野球で日本人女性として初めて神宮球場のマウンドに立った東大教育学部4年の竹本恵さん(22)が今春の卒業後、大好きなオートバイで世界一周に挑む。「大舞台で野球をやりたい」という夢をかなえた左腕が、今度は2年以上をかけて単身の旅に出る。
「思い出したくないことが多いんです」。野球に打ち込んだ大学生活は苦い思い出の方が多い。
リーグ史上初の女性選手として出場を果たした明大のジョディ・ハーラー投手にあこがれ、99年に入学。3年の春、日本人女性として初めてリーグ戦に出場した。だが、出場はこのシーズンだけで通算成績は4試合で計3回を投げ0勝1敗。
女性というだけで注目され、監督の期待にも応えられなかった。それでも「誰にもできないことができた」という満足感はあった。
「世界を放浪したい」という思いを高校時代から抱いていた。二輪の運転免許は2年の春に取得。250CCのオートバイで通学し、野球シーズンの合間には愛車で東北地方などへ旅に出た。「中途半端じゃ自分が許してくれない」と何事にも徹底して取り組む性格から、世界一周の冒険の構想が生まれた。
計画では4月末に日本を出発し、空路米国西海岸へ。テントと寝袋を携え、オフロード用のオートバイで東海岸まで横断。南米、アフリカ大陸、欧州を経てロシアのウラジオストクから、船で実家がある新潟へ戻る。早ければ05年夏、遅くとも06年夏までに帰国する予定だ。
「亡くなった父なら許してくれなかったかも」。数百万円の費用は理解のある母親に頭を下げて借り、世界遺産を出来るだけたくさん見るつもりだ。
すでに書き終えた卒業論文の題名は「野球の投動作の分析」。野球を研究するために教育学部を選んだが、教育実習で教える喜びを実感。高校の体育教師となり、野球部の監督をするのが、その次の目標だ。
「asahi.com」 2003年1月20日
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