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北京市、SARS実験室ネット構成機関を指定
北京市衛生局は、SARS(新型肺炎・重症急性呼吸器症候群)実験室を結ぶネットワーク構築に向け、国家疾病予防制御センターと北京疾病予防制御センターを中核に、中国科学院北京基因(遺伝子)研究所のP3実験室など6つの実験室と、SARSサンプルの搬送に当たる北京120救急センターを構成機関に指定することを確定した。ネットワークは市衛生局が所管する。
SARSが発生した場合、緊急事態に対応するため、北京疾病予防制御センターはネットを通じて各機関の特性を考慮したうえで初期行動を指示し、迅速かつ科学的にSARS検査を実施させるとともに、関係データを各機関に共有させる。また北京市民の安全に配慮して今後、構成機関以外の市内の実験室にはSARS関連の検査や研究を許可しない方針。
◇待たれていた実験室の再編
北京市衛生局科学教育処の賈明艶処長は「これまでSARS検査に従事する実験室は数多くあり、条件が未整備、基準を満たす試薬をもたない実験室も検査を行うなど、作業は適正化されていなかった。こうしたやり方ではSARSがまん延する恐れがあり、重複した採血は患者の健康を損なうことにもなる」と指摘。
市衛生局は患者や研究者の安全を保護し、SARS検査の質的向上を確保するため、中央と地方、部隊がもつ資源を完全利用できるSARS実験室ネットワークの構築に着手した。感染が発生すれば、速やかに専門訓練を受けた医療従事者が検査要求規範に即してサンプリングを行ったうえで、関係する各実験室が検査を実施し、さらに中核実験室の結果と検証することで検査の精度を確保する。
◇各実験室が順守する4原則
ネットワークの中核である国家疾病予防制御センターと北京疾病予防制御センターは、ネットを質的な面から全面的に監督し、構成機関の検査結果を分析・再検査するほか、サンプルの収集と記録、保管などの作業に責任を負う。構成機関は(1)緊急事態が生じた際、直ちに起動し、速やかに対応する(2)秘密保持原則を順守し、権限が授与されなければ成果や情報、データ、論文などの内容を随意に公開してはならない(3)ネット内の資源を共有し、相互に実験結果を検証して精度を確保する(4)SARSサンプルは統一管理し、北京疾病予防制御センターが適切に保存するほか、定期的に同センターのサンプルバンクに保存するサンプルの数量や使用状況などを報告する―――の4原則を順守しなければならない。
◇ネット整備に専用資金
SARS実験室ネットワークが公共衛生システムの総合整備計画に盛り込まれたことから毎年、ネット構築専用資金が計上される。感染が爆発的に流行または重大な突発事件が起きた場合には、対策措置の必要度に応じて費用を緊急追加する。市衛生局の賈処長は「ネット構築は衛生局が検討を続けてきたもので、構築後は構成機関以外の実験室はSARSの検査ができなくなる。ネット運用が軌道に乗れば、今後はさらに中毒や生物兵器テロなど公共衛生事件に対応したネットワークを整備していく」との考えを強調した。
「チャイナネット」2003/12/25
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