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マリモ、やっぱり浮いた 阿寒湖、80年余の論争に決着
マリモが浮きあがったのは湖東端の景勝地・滝口近くの入り江。7月初め、阿寒町教委の学芸員でマリモ研究を続ける若菜勇さん(47)が見つけた。水深約1メートルの湖底一面に緑の藻が広がり、天気がよい日は3〜5センチの数百個が水面や水中に漂う。夜になれば沈む。 浮沈論争は1923年、西村真琴・北大教授(故人)が掲げた「浮沈説」に始まる。「晴れれば浮かぶ水の上 曇れば沈む水の底」の歌詞で知られる「毬藻の唄」が何度もレコード化やCD化されてきた。小学6年の国語教科書でも「浮沈する」と紹介された。 その都度、現場の研究者たちは反論。暴風雨や、腐敗でたまったガスで浮く例があるだけだとし、「浮沈しない説」が主流になっていた。 今年初めて観察されたことについて、若菜さんは「大型遊覧船の航路変更が原因」とみる。30〜60分間隔で日中運航していた滝口コースが今年からなくなり、群生地付近にさざ波が立たなくなった。このため、藻の表面についた気泡がはずれにくくなったと分析する。 100年以上前から群生する北端の2カ所は、普段から大きな波がたちやすいうえ、分布水深が深いことなどから浮かばないらしい。 歌の影響で阿寒湖のマリモは「お天気藻」とも呼ばれたが、だれも浮沈現象を見たことがなく、神秘性をはらんでいた。 若菜さんは「真実がわかりほっとした。ただ、浮かんだマリモは群生地から湖内に漂い出しており、新たな保護策を考えないといけない」と話している。 写真:水面近くをただようマリモ。形ができあがる前の、丸くないマリモもある=北海道阿寒町の阿寒湖で 「asahi.com」 2005年8月22日 Copyright 2005 Asahi Shimbun 記事の無断転用を禁じます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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