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中日関係の切り口を変えてみる 最近、高校時代のものを整理していた時、ふとその中に隠れている紙に気づきました。それは高校時代に書いた作文でした。ひとつのりんごをテーブルの上に置いて、一般的な方法で縦に切ると、ただの二つの半分のりんごでしかありません。しかし、ナイフをテーブルと平行にして横に切ると、その半分のりんごの切り口にはきれいな星が見えます。これは、異なる方法で解決したら、異なる結果が出てくるということです。
中日関係においても同様なことが言えると思います。中日関係と言えば、すぐに中日戦争、東海ガス田の紛争、釣魚島領土の紛争などが私たちの目に浮かびます。これらは全部領土や資源や歴史などの複雑かつ微妙な問題であって、両国の基礎的な利益に及び、短期間で解決できないだろうと思います。もし、縦にりんごを切るようにしたら、すなわち普通の考え方に即して中日関係を取り扱ったら、今後長い時間をかけてもきっとこれらの問題はそう簡単には解決できないでしょう。 しかし、私たちはもう前の例えからわかるように、普通の方法を変えてりんごを切ったら、りんごの中にきれいな星がでてきます。同じように今までとは別の観点から中日関係を切ったら、両者が受けいれられる協力の道を発見できると思います。すこしずつ協力することから、お互いの理解が深まり、信頼し合えるようになると思います。それが両国の選ぶべき道です。 みんなはよく知っています。人間は慣れた環境で生活していると、価値観も環境全体の持っている価値観に近づいています。冗談の例えですが、美人に囲まれていた男が突然そうでない女性群に囲まれたとします。そのうち慣れてきて、今までの美人の基準が変わるかもしれません。実は何が美しいのかはその時代の価値観によります。中国の唐の時代は太っているのがきれいだとみなされ、今はやせているのがきれいだとみなされています。私たちがよく言った「いけません」や「誤りだ」とかはたいてい本物の「錯誤」ではなくて、自分の環境の価値観による「慣れていない」ということだけです。 七年間日本語を勉強してきて、理解が深まってきました。もともと中日両国の文化が同源性を持ち価値観をも似ていると思いきや、実は両国の国民はいろいろな問題について違った判断を持っています。それで両国の国民はお互いに接触しないままに、みんな自分の価値観は美しく、相手のは醜いと思っています。この状況では、お互いの信頼は不可能です。しかし、両国の国民が交流の機会を作り、相手の価値観を理解し、交流が深くなるにしたがって、両国の価値観がお互いに自然に浸透していくかもしれません。こんな状況が発生したなら、国民が相手の価値観を美人とみなし、多くの紛争も容易に解決できると思います。ですから、今現在の中日関係の鍵はどのように両国の交流を深めるかということです。 両国はもう長期間、お互いの主な貿易相手国となっていますが、国交正常化以来、両国のお互いの信頼感が増えるどころか減っています。貿易相手国なのになぜこんな状況になったのでしょうか。それは西洋の経済学によると、貿易が両国の福祉を増やせるのに、貿易が利益を得るだけのことで、お金だけの関係は両国の信用を高めることにはならないのです。私たちは貿易を通じて両国の依頼度は深くなったと言えますが、信用度は深くなったとは言えません。 しかし、中日の環境協力は違います。今世界的な環境危機に直面して、地球の人間の生活を維持するために、環境問題は全世界の関心を集めています。中国は主な発展途上国として環境問題の重要さに気づきました。日本も先進している技術力を持っている先進国として地球の環境保護に力を尽くしています。阿部首相も最近「日本は持つ技術力を生かし、環境協力の主導権を握りたい」という宣言を持ち出しました。すなわち、両国は環境問題に関して同じ目標があるわけです。 国交正常化以来、両国はいろいろな面では環境協力をしています。例えば、「中国青年豊田環境保護賞」が二〇〇五年から始まって、今年でもう第三回になりました。この環境賞は中国青年の環境保護を支持するということを目指しています。環境保護意識を宣伝するのにとても役立って、中国でいい反応が出ました。これからの協力によって、環境協力のもとで、中国政府と一緒にゴミの分別回収システムを立ち上げるのもいい方法だと思います。 中日両国の環境においての協力はもう横にりんごを切るようにいい影響が出てきましたから、他の分野においても横にりんごを切るように考えられないのでしょうかと思います。今後、もし両国は多くの分野において中日両国の関係の切り口を変えてみると、いつかきれいな星が見えると信じています。 (史明洲 山東大学) 特別提供:日本僑報社・日中交流研究所 http://duan.jp/jc.htm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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