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べっ視が消えるのを夢見て

日本人ボランティア、中国での10年
写真:原田燎太郎さん(資料図)

 早稲田大を卒業した原田燎太郎さんは過去10年間、中国・華南地区の数十カ所の「ハンセン病村」を訪問した。彼の行動と影響により、1万人以上の中国の若者もハンセン病リハビリ者のもとに駆け寄り、彼らの生活条件の改善に尽くした。関心、慰め、そして平等の尊厳を携えて。「新華網」が伝えた。

 原田さんが中国でボランティア活動をはじめたのは2002年。「当時は記者になり、社会からべっ視を消したかった。自分自身にべっ視の心がないか試すため、日韓ボランティアグループのキャンプに応募し、初めて中国のハンセン病リハビリ村を訪れた」

 初めての中国、ましてハンセン病リハビリ者と自然に握手を交わしたとき、それほど永く中国に留まるとは想ってもいなかった。しかしハンセン病村に滞在中、手足に障がいがあり、顔面が変形したリハビリ者たちを目前に、彼らが苦難の人生と真摯に闘い、達観し、その楽天的発想は、異国の若者の魂をふかく揺さぶった。彼は村に留まり、彼らにできることを考えた。

 同年末、原田さんはボランティアワークキャンプ責任者として広東省のハンセン病リハビリ村で活躍、中国でボランティア募集をはじめた。大学キャンパスで初めて募集会を催した際、学生達はまさに「一目散」に逃げ去った。外国語が堪能な学生ひとりだけ残り、通訳を申し出た。

 「学生たちを責めることはできなかった」。原田さんは笑いながら語る。「当時は中国語ができなかった。英語もあまり話せない。自分の意思がまったく明確に表現できなかった。集まった中国の学生たちに、一緒にハンセン病村に行ってトイレを作りましょう、と言った。きっとおかしかったんだろうね」

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