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沖縄メディア:日本が武力で沖縄を併呑したのは事実

 「日本が厳粛で真面目な姿勢で琉球問題について世界に説明することを歓迎する」。安倍晋三氏の先日の発言を受けて、人民日報掲載の論文の筆者の1人である中国社会科学院中国辺彊史地研究センターの李国強研究員はこう述べた。李氏は10日、環球時報の取材に「論文で琉球に触れた目的は第1に釣魚島(日本名・尖閣諸島)が琉球に属さないことを論証するため、第2に琉球は歴史的にも日本のものではないことを説明するためだ。これによっていわゆる釣魚島は日本固有の領土との見解に反論を加えた。日本政府が過剰に反応しているのは、琉球を侵略、併呑した歴史に当然触れてほしくないからだ。日本が多くの問題で歴史を否認しているのと同様、安倍氏は現在『侵略』の一語についてさえ弁解しようとしている」と指摘。「琉球問題は再び議論しても、しなくてもいい。だが議論しないのは歴史を否認することとイコールではない。議論しないのなら、日本は釣魚島問題における居丈高な姿勢を変えなければならない」と述べた。環球時報が伝えた。

 沖縄と日本の微妙な関係も日本が激しい反応を示している原因の1つだ。共同通信によると沖縄県の仲井真弘多知事は10日の記者会見で、沖縄に対する日本の主権に疑問を呈する論文を中国メディアが掲載したことに「不見識きわまる」と述べた。

 だが沖縄タイムスは「日本政府は中国に抗議したが、日本が『武力を用いて沖縄を強制的に併呑した』のは歴史的事実。沖縄の反応は複雑だ。考古学者の安里嗣淳さんは、自分でつけた中国名『孫中路』を名刺に刷っている。『琉球の士族はみな中国名を持っていた。かつて中日両国と平和的に共存した沖縄の歴史と文化を保ちたい』と述べた」と報じた。

 産経新聞は「沖縄の帰属問題が日中対立の新たな火種となりつつある。人民日報がこのような論文を掲載したのは、沖縄に『琉球独立』の主張が出てきたことを意識したからだろう。米軍基地移設問題をめぐり、沖縄の一部住民のあいだでは沖縄独立を主張する傾向が生じている」と報じた。

 先日沖縄を取材した際、記者は沖縄の地元の人が沖縄以外の日本人を「本土人」と呼び、「本土人」はいつも沖縄を犠牲にして自らの利益を守り、「本土の政府」はしばしば沖縄人の願いを無視し、沖縄人に代わって決定をすると考えていることに注意を払った。日台漁業協定の締結は最良の例証だ。琉球独立を提唱する早稲田大学の稲福恵子教授は「島嶼防衛による軍事化のため、琉球は誤った国家戦略の犠牲となる危険性がある。基地問題を根本的に解決するには、完全な独立こそが最も実効性ある方法だ」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年5月13日

■関連報道
人民日報:馬関条約と釣魚島問題を論じる
人民日報:釣魚島及びその周辺海域が中国の一部であることを論じる

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