ホーム|経済|社会・生活|政治|文化・科学技術|中日交流 | 評論|写真 | 動画|インタビューの中国語版 | 毎週月曜日に更新中! |
【第82回】
日本文化庁の「文化交流使」を務める日本舞踊家の藤間万恵さんにお話を伺った。藤間さんは昨年3月から中国に滞在し、中国各地で日本舞踊を広めるための様々な活動を行っている。今回が初めての中国滞在で、まったく新しい環境に適応しなければならなかったという藤間さん。活動を始めた昨年の9月には尖閣諸島の事件などもあり、活動が中止するなど思うように進まないこともあった。そんな中、藤間さんはサポートしてくれる周囲の人々とともに一歩ずつ交流活動を進めてきたという。
歴代の交流使の先生方が圧倒的に欧米に行っていらっしゃることと、また交流使事業では無い事業でも日本と文化交流が盛んな欧米は初めから選びませんでした。
欧米と違い韓国、中国はわが国の芸能、文化の発祥に大きく影響を与えた国です。この2国のどちらかにと思い、2国のうちで今迄比較的交流の少ない中国に決めた次第です。
とにかく大きい、広い!そして人々がとても皆元気な事に驚きました。
藤間万恵さん |
私たちは自国の文化を伝承する仕事に従事している為、日本を離れて海外に暮らした経験はありません。今回が初めての事でしかも決して若くない今の年齢で新しい環境に適応していかなくてはなりません。まず、言語の問題がありその他慣習も違う事にとまどいも多いのに、そんな自分を助けてくれたのはみな中国人の方々です。そのあたたかさは私たちが日本で抱いていたイメージとは大きく違うものでした。