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  2003年5月23日 11:00

 

 重症急性呼吸器症候群(SARS)―この突如訪れた災難のため、北京市民は今までと全く違う日々を過ごすことになった。

従来型の商業は大きな打撃を受けたが、消費市場の様々な兆しからは、新しい消費形態・新しいショッピング法が迅速に出現している事が見て取れる。


客もまばらな家電量販店

インターネットユーザーが激増

マスク姿でサービスする店員

公園の散策もマスクをつけて

ネット授業を受ける小学生

凧揚げで気分転換も

千羽鶴で患者を激励

マスク姿の新郎新婦

予防のためろうそくも手で消す

消費形態の変化

  オンラインショッピングが盛んに

他人との接触を避けるため、多くの市民が、インターネットによるオンラインショッピングを選び始めた。あるオンラインモールは、トップページのキャッチフレーズに「我が家が、いつでもいちばん安全」と謳う。確かに、家から一歩も出ずに必要な物を全て買い揃えられるのが、この「非常時」に多くの人がオンラインショッピングを選んでいる大きな理由だ。

 大部分のオンラインモールでは、商品配達の際、顧客を安心させるため、配達員がマスクをし、手袋をはめるなど万全の策を尽くし、配達中できるだけ商品に人が接触しないようにしている・・・

余暇の過ごし方の変化

 対応策を取り、知識も次第に身に付いた。考えが変わり始め、気持ちも少し落ち着いて・・・

 凧揚げ

 最近、うららかな風光に包まれた復興門橋では、何人かのお年寄りが、色とりどりの凧をのんびりと揚げているのを見る事ができる。誰も、息苦しいマスクはつけていない。定年退職したこのお年寄りたちは、春先になってから、ほぼ毎日ここで凧揚げをしているのだという。

 お年寄りの一人は言う。「家に閉じこもって怖がってばかりいても、何になりますか?私たちが戸外で凧揚げをするのは、何もリラックスするためだけではありません。外の新鮮な空気を吸って、体を鍛えれば、SARSを予防する事にもなります・・・


学習法の変化

 SARSで北京市の学校は休校となったが、勉強は続けられている。56日午前8時、「空中教室」が開局した。教育部門によればこの日、100万人の子供たちが、テレビやラジオ、パソコンを通じて「空中教室」に通っているという。

 ウェブサイトの「北京教育資源網」(res.bjedu.gov.cn)と、「国家基礎教育資源網」(www.cbern.gov.cn)も同時に開設。「資源網」では、小中学校の生徒と教師を対象に無料で教材を提供している。

 北京教科院の責任者によると、「空中教室」ではテレビ授業をメインとし、さらにこれを、ネットによるオンライン授業とラジオ授業、そしてCD-ROMで補う。すでに学んだ事項を復習し、しっかり憶え、理解を深めるのが中心とのこと。市教育委員会は、特に優秀な教師を集め、各学年に応じた専門テーマを提供する、モジュール式教育番組を提供、中国教育電視台(テレビ局)と北京電視台(テレビ局)第8チャンネルは、出版社に既にある教育用CD-ROMと教育番組を放送する。北京人民広播電台(ラジオ局)では、教育放送で6時間のラジオ授業を用意。英語ヒアリング、芸術教室、科学知識などの学習と質問の番組を放送する。

 


世論調査:SARSは中国人をどう変えたか

  420日以降、ほとんどの北京市民の生活になんらかの変化が見られ、この変化は全国に波及しつつある。SARSの暗い影は、従来の生活秩序、生活習慣、仕事、更には世界観をも変えた。

  零点調査集団(Horizon)はSARSの中国社会への影響に関し、先日、北京・上海・広州に住む1860歳の市民314名に対し、無作為抽出法による電話調査を施行、私たちに起きた変化をデータで描き出す試みを行った。

 継続出勤は六割足らず

 経済成長が続き、生活水準は着実に向上、人々は未来に希望的観測を抱く。過去十数年来、中国人の多くが、このような比較的安定した状況の中で生活してきた。

 しかし、突然やって来たSARSによって、この生活秩序は断ち切られた。北京のうららかな春の風光の中、いつ何時空気中に致命的なSARSウイルスが含まれているかも知れないと思った途端、多くの人がかつてない恐怖と無力感に陥った。人々は、このような前代未聞の不確定状態と向き合い、適応する術を学ばざるを得なかった・・・

 

 
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