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  2003年6月16日 16:00
 

   国国有資産監督管理委員会が4月7日、正式に始動した。同委員会は、20以上ある国務院各部・委員会に加わった新機関で、7兆元近い国有資産の監督・管理を行う。同委員会の李栄融主任によると、同委員会は法律に従って国有資産の出資者としての職責を担うが、企業の生産経営活動へは直接関与せず、企業が現代企業制度確立を加速するための支援を行う。  

●中国の国有資産改革は新段階に

  国有資産の流失、国有企業の運営効率の低下など国有財産制度が抱える伝統的な弊害は、中国の国有企業を悩ませ続けてきた。

  国有資産管理委員会という新たな巨大組織の誕生と、「企業国有資産監督管理暫定条例」の公布により、中国の国有資産体制改革は新たな段階に入った――。有識者はこう指摘する... 


国有資産監督管理委の李栄融主任

記者会見で国有資産監督管理委の設立意義を強調する李栄融主任

4月6日、国有資産監督管理委員会の始動に伴い、旧国家経済貿易委員会の看板も最後を迎えた。

中国医薬集団総公司を視察する李栄融主任と李毅中党委書記

委員会設立の意義 監督・管理の範

  国有資産監督管理委員会の李栄融主任は5月22日、国務院新聞弁公室の記者会見で、国有資産管理体制改革の現状について説明した。

  李主任は「政府は今期から、組織構造上、公共管理社会の機能と所有者としての機能を分離した。国有資産監督管理委員会の設立は、国有企業の改革・発展の加速、国有経済の発展・成長、国有資産価値の維持・増強の実現に非常に重要な意義を持つ」と強調した。

  李主任によると、2002年末現在で国有企業は17万4千社、国有・国有持株工業企業は14万2700社にも上り、「同委員会の全職員は、責任の重さを痛感している」という。

  また、同委員会が監督・管理する対象は、中央所属の企業(金融関係は含まず)の国有資産。監督・管理を直接行う対象企業は現在196社で、2002年末の監督・管理対象資産は総額69千億元、所有者権益は25千億元。「委員会による国有資産の監督・管理のカギは、経営管理責任を厳格化し、企業内外の監督・管理体系を持たせることだ」と李主任は話している。


国有資産監督管理委員会の主要な6大責務

   国務院・国有資産監督管理委員会(国資委)の李栄融主任は22日、国務院新聞弁公室の記者会見で、国資委の情況について説明した。 李主任によると、国資委の主な責務は次の通り。

(1)国務院の授権に基づき、「公司法」などの法律や行政法規に照らして、出資人の職責を履行すると同時に、出資企業の国有資産の価値の維持・増加を監督、国有経済の構造や配置を戦略的に調整すること

(2)国家を代表して一部の大型企業に監事会を派遣し、日常の管理業務に責任を負うこと

(3)法で定められた手順に従って、企業責任者の任免、評価を行い、業績に基づいて賞罰を行うこと

(4)国有資産の価値の維持・増加の情況について、統計、会計監査により監視・管理し、国有資産の出資人の権益を保護すること

(5)国有資産管理に関する法律、行政法規を起草し、規則制度を制定すると同時に、法律に基いて地方の国有資産管理に対して監督・指導すること

(6)国務院が命じたその他の業務を行うこと―― 6点。

  李主任は、国務院による国資委への与えた職権とは、出資人が履行すべき職責であり、社会による公共管理という機能であると強調。その業務が企業の生産・経営活動に直接影響を与えることを防止するために、国資委は十分に自らの地位を認識し、資産の収益権、重要事項の決定権、管理者の選択権といった職責を厳格に履行しなければならないと語った。


国有資産監督管理委員会の主要業務について

   国務院・国有資産監督管理委員会(国資委)の李栄融主任は22日、国務院新聞弁公室の記者会見で、国資委の情況について説明し、国有資産の管理体制改革に関する、今後の8つの主要な任務が挙げた。それらの任務は次の通り...


国有資産をいかに管理するか

  国務院国有資産監督管理委員会は基本的な組織編成を完了。委員会は今後、国有資産価値の保護・増強という職責をいかに進めるのか、国有株式の減却が近く行われる可能性はあるのか。李栄融主任に聞いた。

  ――過去20年以上にわたる改革の経験は、国有資産価値の保護・増強を実現するためには企 業経営者に対する審査が必要だとわれわれに教えてくれた。委員会はこの分野で何を行うか。

   国有資産価値の保護・増強のためには、国有企業の実態に合わせ、権利、義務、責任を統一化し、資産管理と人員管理、事務管理を結び付けた国有資産の運営実績に対する審査制度を作らなければならない。現在、われわれは審査の方法を制定しているところだ。試案では、法律審査、分類審査および規制・奨励の原則に基づいて、年度審査と任期審査、結果審査と過程審査、業績審査と賞罰とを結び付けた審査制度をつくる。国有資産価値の保護・増強という職務を果たした場合には褒賞を与え、未完成の場合には基本賃金にとどめ、数年間続けて実現できなかった場合は人員の配置転換を行う。この審査システムは来年には広く実施に移される。

  ――地方政府の一部が国有資産を売却する動きが加速しているが、これをどう見るか。

  財政部は文書を出して、こうした行為を止めるよう明確に求めている。今後、委員会は地方の国有資産委員会への指導、検査の強化を行い、国有資産の流失が発見された場合は関係者の責任を追及する。現在、委員会が直面している重要任務は、国有資産の流動の促進によって、国有経済の構造調整を行うことだ。同時に、われわれは、国家利益が損害を受けないように保護し、国有資産の売却や移転を行う際の透明性、公正さ、合理性を確保し、国有資産流失を防がなければならない。国有資産の出資者の代表として、われわれは、承認審査、資産評価、市場取引の3つの関門をしっかりと抑える必要がある。迅速に対応を進め、国有資産のすべての取引を市場に組み入れる。国務院の関連部門はいま資産取引の関連法規制定に取り組んでおり、委員会もこれと合わせた運営マニュアルを制定する必要がある。

  ――国有株式の減却、流通化に対する国民の関心は高い。国有株式の減却は引き続き進むか。今後、証券市場を通じた国有株式の減却処分はありうるか。

  国有株式を減却し、社会保障基金を充実させるという方向は正しく、国有経済の構造調整の要求に合致し、現代企業制度の確立につながり、社会保障システム構築を促進する。しかし同時に、国有株式の減却は、手探りの作業でもある。中国の資本市場は絶えず発展段階にあるため、法規制度の構築および市場運用メカニズムはさらに改善される必要がある。上場企業株式にもなお流通、非流通の区別が存在しており、システム化されて市場に広く受け入れられる国有株式減却の実施方法を制定するまでには相当長い期間が必要となる。このため、国務院は2002年6月23日、中国域内の証券市場で国有株式を減却処分し、社会保障に必要な資金を調達する方法を中止した。

 

 

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