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 2003年11月18日 16:00

 

   第15回世界観光機関(WTO)総会が10月19日に北京で開幕した。世界100カ国以上から政府観光部門のトップら1000人近くが参加。温家宝総理が中国政府を代表して歓迎の意を表すとともに、総会開催に祝いの言葉を贈った・・・

 

中国国民の私費旅行先が28カ国・地域に拡大

観光振興に一役買った北京国際旅行文化フェスティバルのパレード=10月19日、北京市平安大街

 北京で10月19日に開かれたWHO総会の記者会見では、中国国民の私費団体旅行を中国政府が認める国・地域が2003年11月1日現在で28カ国・地域に達する現状が紹介された。

中国の国家観光局筋によると、中国の海外旅行はこの数年、着実に発展。2002年の中国国民の延べ出国者数は1660万人(前年比36.84%増)、今年1月から8月までの期間では1184万4700人(前年同期比14.96%増)で、中国はアジアの新たな観光客輸出国となってきた。

  中国国民が私費団体旅行で訪問できる28カ国・地域は次の通り。シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ネパール、インドネシア、ブルネイ、エジプト、トルコ、マルタ、ドイツ、スリランカ、モルジブ、インド、南アフリカ、クロアチア、ハンガリー、パキスタン、キューバおよび中国の香港・マカオの両特別行政区。


観光復興のシグナルを北京から

「北京での総会開催は、中国、アジアそして世界の観光業界に一つのシグナルを打ち出すことになった。観光目的地としてのアジアがすでにSARSを克服し、再び国際観光業をリードしていく―というシグナルだ」。WTOのフランチェスコ・フランジアリ事務総長は総会の開幕式で語った。

 世界の観光業は1990年代以降、めざましい発展を遂げてきた。とりわけ多くの発展途上国は、投資を集める基幹産業として観光客の誘致に取り組んできた。観光業はヒト、モノ、カネそして情報の流れを後押しし、さまざまな国や地域の共通の発展を促進してきた。

 しかし、世紀をまたぐ世界経済の低迷、米同時テロの悲劇が、世界の観光業が繁栄から停滞へ向かう転換点となった。繁栄と平和によって利益を享受してきた観光業は、イラク戦争の勃発によってさらに低迷した。また、直後のSARS発生で、世界の観光業は完全に行き詰まった。

 だが、世界がいまほど観光業をより必要としている時はなく、観光業はいかなる人為的、自然の原因によっても妨げられるべきではない。グローバル産業としての観光業の振興に向け、全世界はともに努力しなければならない――。WTO総会出席者らはこう考えている。

石家庄で開幕した第8回中国呉橋国際雑技芸術祭=10月27日

対外開放を拡大 海外企業の中国進出が加速

色とりどりの衣装で北京国際旅行文化フェスに花を添えた中国少数民族の人たち

 中国の観光業はサービス貿易の重要な一部となっており、世界貿易機関(WTO)加盟合意に基づき、今後も適切に対外開放のペースを加速していく。

 国家観光局の張希欽副局長によると、中国の観光業が対外開放のペースを速めたのは2003年から。国家観光局は同年7月、WTO加盟合意を4年以上前倒しで実施、中国初の100%外資の旅行会社・航国際旅行社の中国市場参入を認めた。ドイツTUIグループと中旅集団による中国初の外資持株形式の旅行会社もまもなく設立される。「中国はより多くの海外の有力な旅行会社が中国に投資し、発展していくことを望んでいる。同時に、有力な中国企業の海外進出も推進する」という。

 また、張副局長によれば、中国観光業は対外開放のスピードとレベルが最も高い国内業界の一つで、政府も外資による投資環境に恵まれた産業として認知しており、良好な投資・発展条件を備えている。シャングリラ、ヒルトン、シェラトン、ノボテル、マリオット、インターコンチネンタル、スターウッドなどの有名な国際的ホテルグループがすでに中国市場に参入、合弁旅行会社はすでに10社、海外の観光事務所は16カ所に上っている。

 統計によると、2002年末現在、中国観光業の外資利用総額は500億ドルに達しており、中国各業界による外資利用総額4500億ドルの11%を占めている。


国民経済の新たな成長分野に

 観光業はすでに中国の第3次産業のうち最も活力と潜在力ある新興産業。国民経済に占める地位は絶えず向上しており、国民経済の新しい成長分野となっている。

 中国での2002年の宿泊観光者と観光外貨収入はともに世界第5位。国内旅行は規模、増加幅、潜在力の点で世界最高の旅行市場だ。また海外旅行は着実に伸び続けており、中国の観光業の総収入は1996年から2002年まで7年連続で年平均2けたのスピードで増加し、伸び幅は各年の国内総生産(GDP)の平均成長率を上回っている。

中国の改革開放後25年間、観光客の受け入れ人数は延べ91000万人で、年平均20.3%増のペース。観光による外貨収入は累計1469億ドルで、年平均21.1%増だった。国内旅行も急増ペース。1993年の国内観光客数が延べ4.1億人、国内旅行の収益総額846億元だったのに対し、2002年の国内観光客数は延べ8.78億人、収益総額は3878億元に上った。また、海外旅行も年々着実に増大傾向を示している。

北京国際旅行文化フェスに参加した外国人アーティストら

世界の観光大国に向かって

南寧で開幕した国際民謡芸術祭=11月7日

 観光資源大国からアジアの観光大国へ歴史的飛躍を遂げた中国はいま、2020年までの世界的な観光強国化という目標に向かって邁進している。

 中国の国内観光は規模、増加幅、潜在力の点で世界最大の旅行市場で、春節(旧正月)、メーデー(51日)、国慶節(101日)という年3回の観光を支える大型連休がある。中国での2002年の宿泊観光客と観光による外貨収入はともに世界第5位に上った。

 また、中国からの海外旅行客も年々着実に増加。中国からの2002年の出国者数は延べ1660万人に上り、アジアの新たな観光客輸出国となった。

 今年4月中旬以降のSARS流行は、これまで急速に発展してきた中国観光業に大きなダメージを与えた。ホテル、飲食、娯楽、交通、民間航空、タクシーなどの旅行関連業界は大きな打撃を受け、中国政府は事態を重く見て一連の支援策を講じた。

 国家観光局の張副局長によると、中国の観光業はすでに急速に回復。海外からの観光客の流れは8月から戻り始め、同月の海外からの観光客数は前年同月比34.48%増と好転した。今年の国慶節(10月1日)大型連休の国内観光客総数は延べ8999万人、観光収入は346億元に上り、前年同期を大きく上回った。

 
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