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 2004年4月15日 10:00

   「呉橋雑技」という中国雑技(曲芸)は、長い歴史、多彩な民俗性、非常に特徴的な演目内容から、「天下雑技第一郷」(中国の雑技の里)として国内外にその名が知られている。1992年に建設された観光スポットである「呉橋雑技大世界」は、敷地面積約200ヘクタールで、「江湖文化城」、「雑技奇観宮」、「魔術迷幻宮」など8つの施設を備え、娯楽性、観光客の参加と交流、雑技の上演、レストランなど多くの機能が一体化されている。

 

     「呉橋雑技」の歴史

呉橋小馬厰村で1958年に発見された、南北朝東魏時代の古墳壁画の一部。雑技の上演の様子が描かれてい る。
「天下雑技第一郷」(中国の雑技の里)の文字のある伝統建築(牌楼)
「呉橋雑技大世界」の景観

中国雑技の芸術には悠久の歴史があり、その源をたどると非常に奥深く、中国人にとっても非常に貴重で秀逸な文化遺産である。中国雑技のふるさとは多く、山東省聊城、江蘇省塩城、河南省濮陽、湖北省天門、安徽省広徳、天津市武清、河北省の呉橋、粛寧、覇州などがある。しかし、歴史の長さと国内外への影響から見ると、河北省呉橋が最も有名だといえる。

 しかし、呉橋の雑技が全国で高い名声を有するようになったのは元の時代以降である。これより前には、河南省の雑技が比較的影響力を持っていたが、元朝の成立後には首都が河南省開封から北京に移り、河北·呉橋の雑技がしだいに栄え始め、影響力はますます大きくなり、今日では「雑技の里」として国内外で公認されている。1958年には、呉橋県小馬厰村で発見された約1500年前の南北朝東魏の時代の古墳壁画には、逆立ち、皿回し、馬術などの雑技を行う様子が描かれていた。

 呉橋県は河北省の東南の端に位置し、449の村で構成され、以前はほとんどの村に雑技を披露する芸人がいたそうだ。世界では現在、呉橋出身のメンバーを含むサーカス団は少なくとも20カ国に及ぶという。このほか呉橋では、「呉橋雑技学校」という雑技を専門に学ぶ公立学校を創立した。同校は1999年に、国家文化部の許可を得て呉橋国際雑技芸術育成センターとなり、全世界から留学生を募集し、国内外のために雑技に携わる人材を育成している。


90年代初期に建設された「呉橋雑技大世界」

 民族文化の発揚と県の経済発展のために、河北省呉橋県政府は「呉橋雑技大世界」という観光スポットを香港と共同建設する計画を立案した。工事は1992年4月28日に開始され、1993年11月26日に第1段階の工事が対外開放された。当時、「呉橋雑技大世界」の敷地面積は617畝(約41ヘクタール)あり、「江湖文化城」、「雑技奇観宮」、「魔術迷幻宮」、「小泰山」など8つの施設を備え、娯楽、観光客の参加と交流、雑技(曲芸)の上演、レストランなど多くの機能が一体化され、民俗文化の精華や「雑技の里」としての呉橋の風情がよく現れ、独特な雑技文化が見られるとして華北地方でも有名な観光地となった。

呉橋雑技大世界では、開業後の10年間というもの、雑技の演目の改善や芸術の革新にずっと取り組み続け、観光地区内の芸術性や演目の品位を向上させてきた。投資総額500万元余りをかけて建造された「民俗風情園」、「沿街公園」、「南停車場公園」などは、良い観光スポットとなっている。近年では、市場構造の強化や、1000万元の民間資本の誘致などにより、「滑稽動物園」、「サーカス遊園地」、「雑技宮劇場」、「水上楽園」などの施設を建設し、観光産業チェーンをさらに拡大させた。

 呉橋雑技大世界は今後、国際的な雑技芸術開発センター、雑技合同公演センター、雑技育成センター、雑技情報交流センターなどを建設し、さらなる飛躍を目指していく。

江湖文化城

「呉橋雑技大世界」の景観

獅子舞

雑技の腕を披露 金網の中を走り回るバイク 鼻でチャルメラを演奏

「呉橋雑技大世界」と表裏一体の「呉橋国際雑技芸術フェスティバル」

刀のはしごに登る
2人組みでの雑技

 「呉橋国際雑技芸術フェスティバル」は、中国国内の雑技(曲芸)大会の中でも歴史は最も古く、規模は最も大きく、水準は最も高いといわれる。第1回は1987年に行われ、2年に1度開催され、2003年までに、計30の国と地域から3000人以上の大道芸人が同大会に参加して交流を深めた。開催地の河北省石家荘は、世界の雑技界で「東洋の雑技大会場」と称されている。同大会の優勝者に贈られる「金獅賞」は、世界の雑技界でも最高の賞の1つである。「呉橋国際雑技芸術フェスティバル」は、最初の頃こそ知る人はまれであったが、今日ではその名声は世界各地に広がり、独自の特色を備えた文化イベントとなっている。

 第9回中国呉橋国際雑技芸術フェスティバルは、2003年10月31日から11月9日まで河北省石家荘で開催された。同大会には今回、14の国と地域から約300人の雑技アーティストが参加し、雑技の試合では計26の演目が披露された。このうち中国の演目は6本で、多くが中国国内での雑技大会で優勝を獲得した演目だった。国外の演目は20本あり、それぞれロシア、朝鮮、アメリカ、フランス、ウクライナなどの国から選ばれた、各国の最高水準の曲芸を代表する演目が集まった。演目の種類はさまざまで、地上曲芸、空中曲芸、魔術、滑稽(道化役による余興的演目)、馴獣(訓練された動物を使った演目)などの雑技芸術がそろい、特に大型動物による演目が大会の見せ場の1つとなっている。

両手での作画 グループでの雑技 ネズミを使った雑技
 
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