2014年10月10日  
 

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「不倫」ドラマ「昼顔」が中国人女性の心を掴んだ理由とは

人民網日本語版 2014年10月10日08:27

中国人女性の間で大人気の日本ドラマ「昼顔」。不倫をテーマにしたドラマは新鮮味があるとはいえないが、「昼顔」は世間で賛否両論を巻き起こし大きな話題を呼んだ。高視聴率を記録した他の話題作と同様、「昼顔」もまた道徳に大きく反するストーリーとなっており、さらには不倫を爽やかな純愛物語に仕立て、いかにも真っ当な台詞を度々散りばめ浮気者を弁護してみせた。中国青年報が伝えた。

世界観、人生観、価値観すべてを否定しながらも、女性たちの心をわしづかみにしたこのドラマ、一体どんな鋭い視点が彼女たちを虜にしたのだろう。

視点その一、夫婦生活の単調さ。若かりし頃にどれほど仲が良く、愛し合っていた二人でも、夫婦生活を数年も経れば、愛情も綺麗に洗われ情だけが残り、恋人がただの同居人、隣人へと変貌してしまうこともある。「昼顔」からはそんな夫婦生活の味気なさ、窮屈さを感じ取ることができる。

視点その二、女性の感情への渇望。不倫ドラマといえば、「働く中年男性+年老いた女房+若くて綺麗な女性」という組み合わせが連想され、今や芸能ニュースや他の恋愛ドラマでも定番となってしまった。また、夫の浮気を攻め立てるというよりは、妻の側が立ち上がり、夫の気を引き付けられるよう美しくあり続けなければならないという気風が世間に漂っている。その一方で、女性の経済的地位の向上に伴い、夫婦間の決定権に変化がみられ、女性の意思表示も強まってきた昨今、「女性側の離婚要求率が年々増加」といったニュースを多く耳にするようになったのも確かである。「昼顔」における主婦も同様、指をくわえたまま黙って暮らしていられなくなったわけだ。

男性がこのドラマを観て、自身の夫婦生活を見直し、積極的に夫婦関係の改善に取り組むならば、それも徳行になるだろう。ドラマはドラマとして楽しみ、現実生活では夫を支えて子育てに精を出し、縁の下の力持ちとなる、それこそが偉大なる中国人主婦の本当の「昼顔」なのだ。(編集IM)

「人民網日本語版」2014年10月10日

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