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中国とは異なる日本の大学入試事情 

中国メディアが見る日本

人民網日本語版 2015年01月21日07:44

中国の大学統一入学試験(高考)にあたる日本の大学入試センター試験が17日、18日の2日間、全国690の会場で行われた。中国の大学入試と同様、多くの日本人受験生も、将来堅実な人生を歩むため、この命運を分ける試験で良い成績を収め、無事有名大学に合格することを希望している。本年度のセンター試験の前日の夜、東京タワーは、受験生を応援するため、大学の合格発表に使われる「サクラサク」にかけて、桜色にライトアップされた。香港紙・文匯報が伝えた。

■中国の旧暦に関する問題で珍しい出題ミス

日本の大学入試センター試験は、文系と理系が分かれておらず、初日の試験科目は地理歴史・公民、国語、外国語、2日目は数学、理科となった。現在の大学受験制度は90年代から始まってすでに20年以上がたっており、そのメカニズムは比較的成熟している。しかし、17日の午後に実施された地理歴史の「世界史B」で、出題ミスが見つかった。複数の選択肢から1つを選ぶ問題の中に、正しい答えが2つあった。本試験で正解にかかわる出題ミスは2008年以来。

出題ミスが見つかった問題は、日本の暦に深い影響を与えた中国の暦を作成した人物と時代の組み合わせを、4つの選択肢から一つ選ぶもの。原題は、「貞亭歴は、中国の[ア]の時代に、[イ]によって作られた授時歴を改訂して、日本の実情に合うようにしたものである」とあるが、解釈によっては、「中国の[ア]の時代に作られた貞亭歴は、、[イ]によって授時歴に改訂された」という意味にも取れる。

出題のあいまいさから、選択肢の(2)「ア―元 イ―郭守敬」と(4)の「ア―清 イ―郭守敬」の両方が正解となる。というのも、この暦は中国で元の時代に作られたが、日本で改訂されたのは清代だとされているからだ。この出題ミスは、試験会場で受験生から指摘があり、判明した。大学入試センターは審議の結果、どちらを選択しても正解にすることにした。


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