中国、全国蚊予報マップが発表

人民網日本語版 2021年07月09日16:33

電気を消して目をつぶると、プーンという蚊が飛ぶいやな音が聞こえて眠れず、電気をつけると、その姿は見えない。そんな蚊と格闘する暑い夏がまたやって来た。では、蚊に悩まされる夏をどうやって乗り切ればいいのだろう?最近、「2021年『全国蚊予報マップ』」が発表された。この先数日、蚊に襲撃されやすいのは中国のどこの地域だろう?ここでは一緒にチェックしてみよう。中国天気網が報じた。

安徽省や湖北省など9省・区・市を蚊が襲来

7月8日から9日にかけて、四川盆地東部や江漢、江淮、江南北東部などでは、大雨や豪雨となり、局地的に集中豪雨になるとみられている。気温が高く、湿度も高いという気象条件は、蚊の成長に適しており、上記の地域では出没する蚊が増えそうだ。また、日中よりも、夜のほうが蚊が目に見えて多くなる。

現在、内蒙古(内モンゴル)自治区や寧夏回族自治区、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、甘粛省といった地域の気象条件は蚊の出没に適しておらず、蚊は比較的少ないため、蚊に刺される可能性も低く、安心して外出することができそうだ。

最も人の命を奪っている動物はなんと小さな蚊 蚊が好きなタイプとは?

毎年、最も多くの人の命を奪っている動物は何なのだろう?その答えはなんと「蚊」だ。

毎年、「蚊」が原因で約72万5000人が亡くなっている。そんな蚊の「必殺技」はウイルスの媒介だ。統計によると、蚊が媒介する疫病の種類は80種類以上あり、うち、死亡する可能性のある疫病には、デング熱やマラリア、日本脳炎などがある。

毎年、蚊が多くなる季節になると、「なぜ刺されるのは私ばかり?」と嘆く人がいる。その原因は、蚊にも好きなタイプがあるからだ。通常、体温が高い人や呼吸の頻度が早い人、新陳代謝が良い人、暗めの色合いの服を着ている人、バッチリメイクした人などが、蚊が最も好むタイプ。その他、お酒をよく飲む人や肉をよく食べる人、水虫の人なども刺されやすい。

O型が刺されやすいというのは都市伝説!

人類が長年にわたり蚊と格闘する中で、数々の都市伝説も生まれてきた。ここではそんな都市伝説の数々を挙げてみよう。

◆O型の人は刺されやすい?

血液型がO型の人は刺されやすいと言われているが、実際には、蚊は、二酸化炭素やカロリー、揮発性化学物質などに引き寄せられるのであって、その血液型とは無関係だ。

◆蚊よけ商品には農薬が含まれているので有害?

蚊よけ商品には農薬が含まれているので有害と言われているが、正規の蚊よけ商品を説明書の指示通り使用するかぎり、有効でしかもその安全は保証されている。

◆血を吸ってる蚊を叩き殺したら、感染する?

身体に止まって血を吸っている蚊を叩き殺したら、ウイルスに感染してしまうのではないかと心配している人がいるが、実際には、その確率は非常に低い。そのため、蚊を見つけたら、まず殺すというのが最善策だ。

◆虫除け効果のある植物で蚊を駆除できる?

虫除け効果のある植物を部屋で育てていると蚊を駆除できると言われているが、実際には、虫除け効果のある植物が放つ程度の香りでは、有効な蚊よけ効果は得られない。

◆「風油精」に蚊よけ効果はある?

中国の万能薬「風油精」で蚊よけできると言われているが、痒み止めにはなるものの、蚊よけ効果は確認されていない。また、妊婦や赤ちゃんの場合、その使用には注意が必要だ。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年7月9日 

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