人民網「指導者へのメッセージボード」が示す全過程人民民主制度の優位性

人民網日本語版 2022年04月20日15:43

4月15日、中国共産党第20回全国代表大会(党大会)に関するオンラインでの意見募集が本格的に始まった。人民網「指導者へのメッセージボード」は人民日報アプリと共に権限を受け、「第20回党大会への私の建言と献策」という特別コーナーを開設した。開設から12時間で「指導者へのメッセージボード」には1万件近くの有効なメッセージが寄せられた。

習近平中共中央総書記は「各級の党・政府機関、指導幹部はネットを通じて大衆路線を歩むことを習得し、日常的にネットで大衆の考えや願いを見て、知り、良い考え方や提案を集め、積極的にネットユーザーの関心に応え、疑問に答え、困惑を解消する必要がある」と指摘した。

人民網「指導者へのメッセージボード」は、人民日報が特別に構築したプラットフォームだ。ここでは、大衆が各当局や各級の指導者に直接メッセージを寄せて、意見や提案を伝えたり、問題を報告したりすることができる。これらのメッセージは、関係する処理機関に自動的に伝達される。大衆の報告した問題を迅速に知った処理機関は、メッセージに対して返答し、解決にあたることになる。

第18回党大会以降、各地方政府・各当局は人民網「指導者へのメッセージボード」に大衆から寄せられた300万件の意見や提案について返答や処理を行い、多くの建設的意見を取り入れた。指導幹部にとっては、「メッセージボードを見て大衆の意見を知る」ことがすでに習慣となっている。

2020年のある日、内蒙古(内モンゴル)自治区の李電波さんは人民網「指導者へのメッセージボード」で「『第14次五カ年計画』への私の献策」コーナーを目にした。李さんは自身の普段の暮らしや仕事と考え合わせ、「互助的高齢者ケア」を提案。「中国は徐々に高齢化社会に突入し、『留守老人』(子供夫婦が出稼ぎに出るなどして農村部に残された高齢者)と農村部の高齢者ケアの問題を早急に解決する必要がある。農村振興はまず農村の互助的高齢者ケアから始めて、留守老人の落ち着き先を確保し、都市部に出た子供達が安心して起業できるようにするべきだ」というメッセージを残した。

それから2ヶ月余り後の北京。

中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)で採択された「国民経済・社会発展第14次五カ年計画と2035年までの長期目標の策定に関する中共中央の提言」には、「高齢者ケア事業と高齢者ケア産業の協同発展を推進し、基本的高齢者ケアサービス制度を整備し、包摂的高齢者ケアサービスと互助的高齢者ケアを発展させる」という内容が盛り込まれていた。

このようにして、小さな農村の声が中南海へ届き、「指導者へのメッセージボード」は上下の意思疎通の「心をつなぐ橋」となり、 全過程における人民民主の生き生きとした実践ともなっているのだ。

2021年12月、「指導者へのメッセージボード」は「人民の利益面の求めを円滑に表明し、かつ効果的に実現することのできる」模範事例として、「中国の民主」白書に記された。

「上の党の心と下の民の心をつなぐ。人民網は取り組みの中で、大衆の心配や困難を取り除く手立てを考えている」と人民網の葉蓁蓁総裁は語る。葉総裁によると、「指導者へのメッセージボード」に大衆が残した多くのメッセージは、人民日報が監督報道を行ううえでの手がかりにもなっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年4月20日 

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