花粉アレルギーには早めの予防にビタミン摂取!専門家が対策を紹介

人民網日本語版 2023年03月31日09:34

気温が上がり花が咲く春になった。桃の花が赤く色づき、柳の葉も青々とした芽を出している。人々が美しい風景を楽しむこの時期、花粉アレルギーの人々は肌のかゆみや発疹、くしゃみ、涙目、喘息といった症状に苦しめられている。中国新聞網が伝えた。

上海医大病院皮膚科主任医師の袁宏氏は、「花粉だけでなく、春の気温差が加わり、皮脂腺と汗腺のバランスが乱れ、肌が敏感になり、日差しへの抵抗力が弱まる。それにより春の花粉の季節には、一層アレルギーを発症しやすくなる」と説明している。

上海医大病院耳鼻咽喉科、特色小児耳鼻咽喉専門外来の主任医師である申力氏によると、このところ喉の不調やアレルギー性鼻炎などによる受診が増えているが、春の花粉アレルギー関連の患者が少なくないという。申氏によると、花粉アレルギーには季節性、反復性、発作性(すぐに発症し、すぐに治り、急性の発作が生じる)、家族性(アレルギー家族歴がある場合)、薬の使用効果が高いといった特徴がある。アレルギーは遺伝する。例えば両親のいずれかがアレルギーの場合、子供が遺伝する確率は約30%となる。そして両親ともにアレルギー体質である場合は50%にも達する。

自分もしくは子供がアレルギーになりやすい場合は、早めの観察と予防が必要となる。申氏によると、花粉アレルギーの患者は例年の発症時期に基づき計算し、発症する2-3週間前から予防的治療を行うと良いとしている。上海地区の多くの患者は4月中旬頃に鼻と耳の症状が出るが、3月下旬から4月上旬に予防的治療を始めておけば、症状を緩和または抑えることができる。

取材によると、日常生活のストレスや免疫力の低下もアレルギーの誘因となる。専門家は、アレルギーを予防するためには、健康的なライフスタイルと食習慣の構築が非常に重要だと注意を促している。また「上火(のぼせ)」をおこしやすい食べ物を控え、ビタミンCを豊富に含む新鮮な野菜や果物を多く食べることで抵抗力を強化することができる。さらに、ビタミンBの適度な摂取もアレルギー症状の緩和に有効だとしている。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年3月31日

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