习专栏

処理後の汚水でコーヒーを淹れる? 中国初の汚水資源コンセプト工場を訪ねて

人民網日本語版 2023年04月26日08:12

江蘇省の宜興環保科技工業パークから車で30分走行すると、草木が生い茂る緑地に明るく白い色をしている「三つ葉のクローバー」のような建築物が目に入る。ここには一滴の汚水も見られず、少しも嫌な匂いもせず、機械の大きな音もない。人々の汚水処理場へのステレオタイプなイメージを完全に覆すものとなる。記者は19日にこの中国初の汚水資源コンセプト工場を訪れ、その汚染削減、炭素削減、資源リサイクルの能力を実感した。科技日報が伝えた。

宜興汚水資源コンセプト工場水質浄化センターでは、一杯のコーヒーが記者の目を引いた。「これは処理後の汚水で淹れたものだ」という職員の言葉に驚いた。

都市汚水が同工場に入ると、その中の一部は、砂濾過、炭素濾過、ナトリウム濾過、逆浸透などのフローを経て、直接飲める「永続水」に変身する。三峡集団長江生態環境保護集団党委副書記の劉想華氏は取材に、「ここの出水検査は生活飲用水国家基準を満たし、安心して飲むことができる。高効率極限脱窒などの先進技術のサポートを受け、1リットル当たりの窒素含有量が3ミリグラム未満、正リン酸の濃度が0.1ミリグラム未満、新汚染物質の除去率が80%の汚水処理効果を実現できる」と述べた。

都市生活汚水がパイプにより同工場に入った後、浄化により生じた污泥も資源化利用される。汚泥に含まれる作物の茎、生ゴミ、悪臭をする藍藻類、家畜・家禽の糞便なども反応容器内に集められ発酵・消化され、それによって生じるメタンガスなどの有価物質が効率的に回収される。

メタンガスは発電に利用され、生産エリアに電力を供給する。熱は反応容器に戻り、発酵における温度の需要を満たす。三峡集団の会員企業で、中持水務股份有限公司会長の張翼飛氏は取材に、「同工場のエネルギー自給率は現在約60%で、これらのエネルギーはいずれも汚泥などの有機固形廃棄物の回収利用によって得られる」と述べた。

それだけにとどまらず、発酵後に残ったバイオガス残渣は、堆肥、撹拌、調整などの工程を経て、検査に合格した後に有機土壌となり都市の緑化に役立つ。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年4月26日

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