习专栏

野菜栽培はすでに「近代的な産業」に? 山東省蘭陵県

人民網日本語版 2023年06月30日13:41

山東省南部に位置する県の行政中心地・蘭陵県は、寿光市と共に野菜生産の「両雄」と称され、その生産量は4500万人が1年間食べるのに十分な量となる年間500万トンにも達する。中央テレビニュースが報じた。

ビニールハウスからスマート野菜工場へ

野菜の栽培面積は年間を通じて8万ヘクタールで、60%以上の地元住民が野菜産業に従事しており、農民の収入源の70%は野菜産業という蘭陵県は、「山東省南部の野菜畑」と呼ばれており、ビニールハウスはすでに「ギガファクトリー」へとグレードアップしている。

山東緑沃川農業有限公司の龍学源総経理によると、同社のビニールハウスの流れ作業は全て自動化されており、約3.73ヘクタールの作業に必要な作業員はわずか4人という。

ビニールハウス内は、気温が下がると、暖房設備が稼働し、日光が弱い時は天窓が開き、水や肥料は直接野菜の根元に送られ、モノのインターネット(IoT)、ロボットといったスマート設備が、野菜栽培の効率をアップさせている。つまり野菜が「高級スマートホーム」に「住んで」いると言っても過言ではないだろう。

また、各農家がそれらを導入することができるように、蘭陵県が打ち出す野菜の「スマートホーム」には「ハイグレード版」のほか、「レギュラー版」もある。ある農家は、「ビニールハウス1棟で、年間6-7万元(1元は約20.0円)の収入を得ることができ、出稼ぎに行くよりも稼げる」としている。

野菜栽培から食品加工へ

蘭陵県の人々は、野菜栽培に真剣に取り組み、しっかりとした品質管理を行っているほか、食品加工に照準を合わせることで、業界における追い抜きを試み、「野菜栽培」を「食品加工」へと、「野菜かご」を「野菜料理の皿」へとアップグレードさせるよう取り組んでいる。現在、現地の調理食品企業の商品は欧米諸国や東南アジア諸国へと輸出されるようになっている。

また蘭陵県はすでに、食品加工産業を県の工業経済産業チェーンに組み込み、食品加工チェーン上の企業は455社に達している。その食品加工商品は肉や卵、ミルク、野菜など、12ジャンル200種類に達している。そして、開封すればそのまま食べることができる「即食食品」やレンジで加熱して食べる「即熱食品」、簡単な調理が必要な「即烹食品」、味付けや調理は自分で行う必要がある食材の詰め合わせ「即配食品」などが産業クラスターを形成し、その年間売上高は約100億元に達している。

第一次産業から第三次産業へ

蘭陵県では、野菜栽培が第一次産業から第二次産業に発展しただけでなく、独特なスタイルを備えた第三次産業に発展を遂げている。

蘭陵県は、ビニールハウスを「国家4A級景勝地」にすることで、大きなカボチャや野菜施設、農業機械を見学できるようにしており、毎年約130万人の観光客が訪れている。観光客はそこで農園の景色を楽しむことができるほか、野菜栽培の知識を学んだり、体験したりすることができる。

このように野菜が蘭陵県の代名詞となり、美味しい野菜が栽培されるようになっているだけでなく、農民たちが豊かな生活を送ることができるようになっていることで高く評価されている。蘭陵県は自分たちで切り開いた農業融合発展の道を歩んでいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年6月30日

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