幸福をもたらす中国の菌草栽培

生産した菌草キノコを見せる中国による菌草技術訓練に参加したフィジー人受講者。画像出典：国家国際発展協力署公式サイト

このほど行われた国連第8回科学技術イノベーションフォーラムでは、パプアニューギニアの農家のコロラマさんが科学技術による貧困削減の経験を世界に伝えた。人民日報が伝えた。

コロラマさんの運命を変えたのは「幸福草」と呼ばれる菌草だ。「中国・国連平和発展基金菌草技術プロジェクト」受益者女性代表としてのコロラマさんは、国連本部で初めて登壇した菌草栽培農家となった。「中国の菌草専門家の技術訓練と指導により、私は村で25人を雇い、うち女性が大半を占めている。毎週200キログラムのキノコを生産し現地の業者に販売した。すぐに儲けが出て、家族のために家を建て、新車を購入した。さらに中国の専門家に協力し、周辺の10村に延べ1500人以上の訓練を提供した。人々の収入が増え、コミュニティの栄養失調水準も70％から55％に低下した」というコロラマさんの発言は大反響を呼んだ。彼女の成功は周囲のより多くの人々を励ました。「今や毎日多くの人からのお祝い、そして菌草技術を勉強したいという電話を受けている」とコロラマさん。

菌草技術は中国が貧困削減及び貧困脱出の過程で模索した成功した実践例で、世界の持続可能な開発を後押しする中国の重要な貢献でもある。菌草技術は「木の代わりに草」で食用キノコを栽培することで、「食用キノコの生産は樹木伐採が必須」という世界的な難題を解決し、すでに100カ国以上に導入されている。

国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には17の持続可能な開発目標があるが、菌草技術プロジェクトはうち「ジェンダー平等」を含む13の目標に寄与できる。菌草技術は多くの発展途上国において、女性の地位を効果的に高めるだけでなく、モデル効果も発揮し、現地社会の生産力と経済の活力を高めることができる。中国の専門家の指導により、フィジーの一部の現地女性、特に障がい者も菌草の栽培を通じ生活を改善した。中国対フィジー支援菌草技術モデルセンターが育成した2000人近くのうち女性が56.7％を、障がい者が4.8％を占めている。菌草は中国から全世界に進出し、持続可能な開発の道をもたらしている。女性は常に菌草事業の発展に不可欠な力であり、今後より多くの女性が菌草によりその美しい夢を叶えることだろう。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年7月5日