古代へのタイムスリップを演出する漢服メイク・ヘアセットアーティスト

人民網日本語版 2023年09月28日15:15

中国における漢服人気が高まりを見せるにつれて、街の至る所で漢服を身にまとった男女を見かけることが珍しいことではなくなっている。漢服消費が今、大きな話題となっているほか、漢服メイク・ヘアセットや漢服レンタル、写真撮影といった新業界も誕生している。

四川省成都市にある漢服メイク・ヘアセットスタジオで、モデルのヘアセットをする漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真左、9月26日撮影・王磊)。

モデルのヘアセットをする漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真左、9月26日撮影・王磊)。

今月26日早朝、四川省成都市のある漢服メイク・ヘアセットスタジオ内では、漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さんが、モデルの要望をよく聞いた後、作業を始めていた。「今日はインパクトある独創的なメイク・ヘアセットで、クラッシックと現代美を一体化させている」と李さん。

成都市は旅行資源が充実しているほか、「漢服No1都市」とも呼ばれている。夜に錦江の畔に行くと、漢服を身にまとった男女を乗せた「烏篷船」と呼ばれる小船をよく見かける。「烏篷船」が、ネオンが美しい街をバックに東門埠頭から川を下る様子はなんとも幻想的だ。また、成都市の3大歴史文化エリアの一つである文殊坊には、漢服ショップや四川省の伝統刺繍・蜀繍、漆器、銀花絲といった無形文化遺産スタジオがたくさん集まっており、多くの漢服愛好者が訪れている。

四川省成都市にある漢服メイク・ヘアセットスタジオで、モデルにメイクを施す漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真左、9月26日撮影・王磊)。

モデルにメイクを施す漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真左、9月26日撮影・王磊)。

四川省成都市にある漢服メイク・ヘアセットスタジオで、モデルのメイクとヘアセットをチェックする漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真右、9月26日撮影・王磊)。

モデルのメイクとヘアセットをチェックする漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真右、9月26日撮影・王磊)。

四川省伝統文化促進会漢服文化専門委員会の施倩執行主任は取材に対して、「漢服経済が新しい職業を生み出しているのは、文化の奥深い所に力があるからで、伝統文化を受け入れ、好む一般の人がますます増えていることを示している。漢服愛好者は元々、『90後(1990年代生まれ)』や『00後(2000年以降生まれ)』がメインだった。しかし、近年は、その枠を超えて、子供や中・高齢者の間でも人気となっている。漢服が様々な年齢層の人に受け入れられていることで、中国国産品のトレンド『国潮』がブームとなっており、華夏衣冠(漢服)に対する自覚と自信を深める人が増えていることを示している」との見方を示した。

四川省成都市にある漢服メイク・ヘアセットスタジオで、モデルのヘアセットをする漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真左、9月26日撮影・王磊)。

モデルのヘアセットをする漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝さん(写真左、9月26日撮影・王磊)。

中国のリサーチ企業・艾媒咨詢(iiMedia Research)が発表した「2022-23年中国漢服産業の現状、及び消費行為データ研究報告」によると、中国の漢服市場の規模はすでに100億元(1元は約20.4円)を超えており、2025年には191億1000万元規模にまで拡大すると予想されている。さらに、将来的にはさらなる拡大の余地もあるという。そして消費者や市場で大人気となっている理由の一つは漢服独特の文化属性だとしている。

朝9時から夕方5時まで勤務する事務の仕事を2018年に辞めた李さんは、漢服に合うメイクやヘアセットの知識を学び、漢服メイク・ヘアセットアーティストになった。そして、今でも「中国図案」や「中国衣冠」といった書籍をドレッサーの横に置き、仕事の合間に読んで、専門的な知識を増やしているという。このように、彼女は情熱だけでなく、努力を重ねて、これまで固定客を増やしてきた。そして、口コミで広がり、たくさんの漢服愛好者がやって来て、自分が思い描く漢服メイク・ヘアセットを注文し、「古代にタイムスリップ」したような気分を心ゆくまで楽しんでいるのだという。 (編集KN)

「人民網日本語版」2023年9月28日

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