新疆の塩・アルカリ耐性稲、大規模な高生産量を実現

人民網日本語版 2023年10月16日13:25

国家塩・アルカリ耐性稲技術革新センターは13日に専門家を集め、新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿拉爾(アラル)市で塩・アルカリ耐性稲の公開現場収穫・生産量測定を行った。生産量測定専門家チームの現場での評価を経て、最終的な理論上の1ムー(約6.7アール)当たり生産量は573.8kgとなった。新疆塩・アルカリ耐性稲の1万ムーほどの高生産量を実現したのは今回が初となる。新華社が伝えた。

生産量測定農地は、新疆生産建設兵団第一師団阿拉爾市六連隊十一中隊万ムー稲栽培エリアにあり、塔克拉瑪干(タクラマカン)砂漠の北縁に位置し、1万694ムーの再開墾(長年荒れ放題だった)塩・アルカリ土壌で集中的に栽培されたものだ。新疆農業科学院の測定データによると、同農地の土壌の塩分濃度は3‰以上、pH値は8.5以上で、重度塩・アルカリ土壌に属する。

新疆阿克蘇(アクス)地区及び新疆生産建設兵団第一師団の稲栽培エリアの面積は約40万ムー。そこでは、稲は食用されるほか、塩・アルカリ土壌改良の筆頭食糧作物という重要な使命も担っている。塩とアルカリの除去を行い、田畑輪換(綿花など)を行い、塩・アルカリ土壌と人間活動による副次的な塩・アルカリ土壌の改良を行い、土地の砂漠化を防止し、土壌の塩・アルカリを減らし病虫害を軽減するようにしている。

同センターの西北センター長を務める新疆農業科学院食糧作物研究所研究員の王奉斌氏は、「今回の生産量測定は塩・アルカリ耐性稲品種『新稲36号』を採用し、一般的な塩・アルカリ耐性稲より1ムー当たり生産量が平均で150kg近く増産した」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年10月16日

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