中国の科学者、無液体ヘリウムによる極低温冷却を実現

人民網日本語版 2024年01月18日14:29

中国科学院大学の蘇剛教授、中国科学院物理研究所の項俊森博士・孫培傑研究員、中国科学院理論物理研究所の李偉研究員、北京航空航天大学の金文濤准教授らで構成される共同研究チームは長年の研究を通して、このほど液体ヘリウムがない状況下での極低温冷却基礎研究の重要なブレイクスルーを遂げた。実際の固体材料の中で世界初となるスピンの超固体が存在する実験の証拠を発見した。同成果はこのほど国際的な学術誌「ネイチャー」に掲載された。人民日報が伝えた。

同チームの今後の活動目標は、引き続き極低温の極限の突破と将来的に無液体ヘリウム極低温冷凍機の完成だ。極低温冷凍機は、例えば量子コンピューターに絶対零度に近い極低温稼働環境を提供するとともに、物性物理学、材料科学、深宇宙探査などの先端技術分野で広く応用できる。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月18日

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