中国中・東部の広範囲の地域で21日は強い雨や雪の予想

人民網日本語版 2024年02月21日15:06

中国中央気象台の予報によると、中国中・東部の広範囲の地域では現在も雨や雪が降り続いており、道路が凍結するなどの影響が生じ、雨や雪は今月21日に最も強まりそうだ。

北京は除雪作業に6万3000人動員 「混雑時を避けて外出を」

(写真提供・北京日報)

(写真提供・北京日報)

北京では20日夕方から雪が降り始め、午後5時から11時の間に、手のひらの半分ほどが埋まる7-8センチの積雪が観測された。

北京市都市管理委員会・環境衛生管理処の関係責任者によると、「今回の雪は北京市の北エリアよりも南エリアの方が降雪量が多く、豪雪となっている。現時点で、除雪作業などのために、作業員6万3000人を動員し、車両約7630台を投入している」という。

また北京市気象局は20日、道路凍結黄色警報(黄色、オレンジ色、赤色の3段階がある)を発令し、外出する際は、混雑する時間帯を避けたり、公共交通機関を利用したりするよう、市民に呼び掛けた。

河北省滄州市の各県(市)の平均降水量が7.6ミリに

河北省滄州市内では20日早朝から午後9時にかけて、降水量が16.2ミリに達した。滄州市に属する各県(市)の平均降水量は7.6ミリで、最も多い粛寧国家観測所は16.7ミリに達した。

21日の日中は、雪のち曇りになると予想されている。

山西省では「雪あられ」も観測

ここ数日、山西省では、雪のほか、雪のように小さいながら氷の粒である「雪あられ」も降り、ネットユーザーからは「化学調味料とか、化学肥料みたい」や「塩粒に見える」といった声が寄せられている。

山西陽泉市気象台によると、降っているのは「雪あられ」で、固体降水粒子の一種で、上空で水蒸気が寒気とぶつかり氷の粒となり、雪の前、または雪と一緒に降ることが多いという。地域によって、「雪あられ」や「米雪」、「雪子」などと呼ばれているという。

新疆巴音郭楞蒙古自治州には砂嵐

今月16日午後から、新疆維吾爾(ウイグル)自治区巴音郭楞蒙古(バインゴリン・モンゴル)自治州には砂嵐が襲来し、20日の時点で、大気中に砂ぼこりが残っており、庫爾勒(コルラ)市内の視界は目に見えて悪くなっている。また、強い寒気の襲来を受け、現地の最低気温も氷点下14度まで下がった。気象当局は21日も庫爾勒市では砂嵐の影響が残るため、外出する際は防風のほか、砂塵対策にも注意するよう呼びかけている。

江蘇省徐州市には凍雨、降水量は12.4ミリ

江蘇省の中でも、徐州市は今回の寒波の影響を最も早くから受けた地域の一つだ。現地の取材によると、20日午後4時頃から深夜にかけて凍雨が降った。気温も大きく下がり、雨と雪が混ざるというのが今回の大きな特徴となっているという。大雪にはなっていないものの、凍雨が降ると湿度が高まり、気温も低いため、市内の道路の路面には1-2センチの氷の層ができている。

そのため、徐州市の教育局は市内の全ての幼稚園や小学校、中学校を対象に、21日は休園・休校とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年2月21日

注目フォトニュース

関連記事