外交部「日本は原発汚染水の海洋放出が重大な結果を招くことを防ぐべき」

人民網日本語版 2024年04月26日11:48
外交部「日本は原発汚染水の海洋放出が重大な結果を招くことを防ぐべき」

外交部(外務省)の25日の定例記者会見で、汪文斌報道官が福島第一原発で設備に電気を供給する系統の一部が停止したことについて質問に答えた。

【記者】報道によると、日本の福島第一原子力発電所で24日、電気を供給する系統が一部停止し、実施中だった原発汚染水の海洋放出が緊急中断された他、原発内の作業員が負傷して救急車で病院へ搬送された。同日午後、日本は原発汚染水の海洋放出の再開を発表した。このことについてコメントは。

【汪報道官】中国はこの停電事故及び海洋放出の一時停止の状況に注意を払っており、18万人以上の日本国民が同日、原発汚染水の海洋放出の即時停止を求める連名の請願書を日本政府に手渡したことにも注意を払っている。

昨年8月に日本政府が福島原発汚染水の海洋放出を頑なに開始して以来、この8ヶ月間に福島第一原発では、放射性廃液の飛散、原発汚染水浄化装置からの漏出、貯蔵タンク内表面の腐食、電気供給系統の一時停止など安全上の事故がすでに複数回発生した。日本による原発汚染水の海洋放出の安全性及び正当性に対する国際社会の疑問や懸念が理にかなったものであることを、事実は再三証明してきた。東京電力の原発汚染水放出管理は人々を安心させることが難しく、日本の原発汚染水海洋放出に対して国際社会が長期的かつ実効性のあるモニタリングを強化することが大いに必要だ。

福島原発汚染水の海洋放出は全人類の健康、全世界の海洋環境、そして国際的な公共の利益に関係する。我々は日本側に対して、国際社会の懸念を強く重視し、周辺諸国など利害関係者が具体的に参加する、独立した、実効性ある長期的な国際モニタリング体制の構築に全面的に協力し、原発汚染水の海洋放出が取り返しのつかない重大な結果をもたらすことをしっかりと防ぐよう促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年4月26日

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