観測衛星「アインシュタインプローブ」、科学観測画像第1弾を公開

人民網日本語版 2024年04月30日09:41

観測衛星「アインシュタインプローブ(EP)」首席科学者で、中国科学院国家天文台研究員の袁為民氏は27日に行われた中関村フォーラム年次総会並行フォーラムの宇宙科学フォーラムで、EP衛星が軌道上で撮影した観測画像第1弾を公開し、中国内外の専門家から高く評価・注目された。中国青年報が伝えた。

広視野X線望遠鏡(WXT)の 天の川銀河中心部の観測画像。画像提供はEP科学センター

広視野X線望遠鏡(WXT)の 天の川銀河中心部の観測画像。画像提供はEP科学センター

袁氏は、「EP衛星は中国科学院宇宙科学(2期)先導プロジェクトが実施する宇宙科学衛星シリーズ任務の一つで、宇宙における一時的なX線源及び爆発天体の発見と探査が目的であるとともに、その他の天文設備の追跡観測を導くための早期警報を出す」と説明した。

広視野X線望遠鏡(WXT)が初めて報告した一時的なX線源。画像提供はEP科学センター

広視野X線望遠鏡(WXT)が初めて報告した一時的なX線源。画像提供はEP科学センター

EP衛星は今年1月に軌道上に打ち上げられてから、宇宙天体の複数のX線科学観測データを取得している。観測した新たな一時的なX線源は17個、恒星フレアは168個。現在世界最大のKeckなど複数の光学・電波望遠鏡及び宇宙X線天文台による後続の追跡観測を導いた。その観測結果は世界の同業者から高く評価・注目され、中国内外の地上及び宇宙望遠鏡の協同観測の重要な指針となった。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年4月30日

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