山東省莱陽市で恐竜の新種の卵化石を発見

人民網日本語版 2024年04月30日09:46

『Cretaceous Research』誌にこのほど、恐竜の卵に関する最新の研究成果が発表された。山東省莱陽市で発掘された恐竜の卵化石は、詳細な研究の結果、新種であることが確認され、古生物学者によって「変形卵」と命名された。 新華社が伝えた。

写真:山東省莱陽市で発掘された恐竜の新種の卵化石(写真提供:取材先)

山東省莱陽市で発掘された恐竜の新種の卵化石(写真提供:取材先)

中国地質大学(北京)、中国科学院脊椎動物・古人類学研究所、安徽大学の研究者の共同研究により、新たに発見された恐竜の卵化石が全く新たな種類の卵であることが確認された。研究者らは、この「変形卵」はハドロサウルスの卵で、白亜紀後期のものだろうと見ている。

研究者らによると、新種の卵が発見されたことで、スフェロウーリトゥス卵科に新たな化石資料が加わったとともに、スフェロウーリトゥス卵科の東アジア地域における古代の地理的分布が広がった。中国地質大学(北京)生物地質・環境地質学国家重点研究室の鄭行海研究員は、「この恐竜の卵の研究は、新種の卵の発見につながっただけでなく、環境圧力下での古生物の適応メカニズムを理解するのに役立つ可能性もある」と語る。

すでに国内外の科学者が莱陽の化石出土地のうち数十ヶ所を調査し、5分類9属12種の恐竜化石、5科6属13種の恐竜卵化石、72属300種以上の昆虫化石を発掘・採集している。今回の新種の卵の発見は、莱陽の恐竜の卵の種類を豊富にしただけでなく、白亜紀の種の進化に関する研究にとってもより詳細な根拠となる。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年4月30日

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