四川地震チャリティー企画
みなさんこんにちは。私は現在広西壮族自治区柳州市で理学療法士として活動しています。
実はここ柳州では一か月ほど前から青年(中国では28歳以下を指す)カラオケ王選手権たるものが開催されていました。これの参加条件は柳州市以外の地域から柳州に働きに来ている青年、ということで、同僚の薦めで私も参加することになりました。同僚の話では他の外国人もたくさん出場するということだったのですが、いざ参加してみると外国人は私だけ・・。でもこれも一つの交流ということで、私は日本から持ってきた「三線」を弾きながら沖縄民謡の「花」を歌うことにしました。「花」は中国でも「花心」という題名でカバーされている曲なので、中国人にも馴染みのある曲なのです。
歌詞の1番は日本語で、2番は中国語で歌うことにして予選に参加しました。三線や日本語で歌う歌が他の方と比較してもインパクトが強かったのか、1次予選・二次予選と順調に勝ち進み、決勝進出を決めました!
そして先日、柳州市を流れる大きな河の河辺にある大きな野外ステージでその大会は行われました。
さてステージに集合すると、開演準備は進んでいるのにどこにもカラオケ選手権の文字が見当たりません。そこで参加者が集められ、主催者から説明がありました。「先日起きた四川省を中心とした地震で多くの被災者が今も苦しんでいる。今日は急遽カラオケ選手権ではなく、君たちの歌を通して被災者を応援し、義援金を集めて被災地に届けるという企画に変更した。前回の予選までは競争だったが、今回は競争ではない。みんなでこの企画を支えて成功させましょう」ということでした。これには反対するものもなく、急遽皆での個人の歌以外にも全員での合唱や被災地へ向けてのメッセージを取り入れ、リハーサルで何度も練習しました。服装も主催者が参加者やスタッフ全員分のTシャツを用意してくれました。そのTシャツには「一方有難 八方支援」と書かれていました。具体的な意味は読む人にとって様々でしょう。一人が困っている時もそう、ある地域で困っている時もそう、またある国が困っている時もあるでしょう。それを周りがみんなで支援し応援する。今の被災地はまさに一方有難なのかもしれません。それを支援する周りの人々を目の当たりにして、この言葉は深く心に刻まれました。
本番、私の演目でも、直前に用意した被災地へのメッセージをなんとか伝えられ、ステージで歌う時も客席全体から手拍子や拍手を送ってもらいました。
また今回の企画で多くの義援金もあつまりました。この企画の中に外国人である自分が参加し、被災地救援のための活動として、中国人と一緒に被災地への応援ができたことは、私にとっても大変うれしく、そして意義のある活動であったと思います。
そして偶然の巡りあわせなのか、その後四川省から患者さんがうちの病院に搬送され、今は被災者病棟のリハビリも担当しています。患者さんが一日も早く回復できるよう、活動にも力を入れていきたいと思います。
また今回の震災で多くの方が亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。(2008年5月)
19年度2次隊 町田将一(理学療法士・広西壮族自治区柳州市人民病院)