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中国バスケ協会「李明陽が日本代表になるのは規則違反」

 日本バスケットボール協会は10日、シャンソン化粧品の杉山美由希選手(日本に帰化する前の氏名は李明陽。中国出身で、以前はU-17中国代表の主力だった)が今年から日本リーグでプレーすることを認めると発表した。だが中国バスケットボール協会関係者は12日、李が国際大会で日本代表としてプレーすることも日本リーグでプレーすることも規則違反だと指摘した。国際バスケットボール連盟はこの件についての調停にすでに1年近くを費やしているが、円満な解決にはいたっていない。北京青年報が伝えた。

 現在18歳の李は中国・吉林省出身で、10歳からバスケットボールを始め、後に北京女籃に選手登録した。2010年にはU-17中国代表として世界選手権に出場し、主力のセンターフォワードを担当。中国は3位になった。

 世界選手権終了後、李は北京に戻らずに日本で活躍する道を選び、北京女籃を激怒させた。李はまず日本で勉強をし、2012年4月に日本国籍を取得。同年5月にシャンソン化粧品代表として日本リーグ出場を申請した。だがこれがすぐに承認されることはなかった。李は北京女籃との契約期間が残っていたうえ、北京女籃は2012-2013年の協議シーズンに李を登録していたからだ。国際バスケットボール連盟の規定では、選手が他の国のリーグでプレーする場合、元々所属していたバスケットボール協会による関係書類の発行が必要だ。だが北京女籃が李を手放すことに同意しなかったため、中国バスケットボール協会は書類を発行するわけにはいかなくなった。この件は膠着状態に陥った。国際バスケットボール連盟は調停に1年近くを費やした結果、シャンソンが200万円の「補償金」を支払えば日本リーグでのプレーを認める方針を示した。だが北京女籃と中国バスケットボール協会はこれに同意していない。

 日本バスケットボール協会が李の日本リーグ登録を一方的に宣言したことについて、中国バスケットボール協会は12日、規則違反だと指摘した。現状では、李が今後日本代表としてプレーすることはなおさらに不可能だ。アジアバスケットボール連盟は2011年のアジア選手権後、帰化選手に関する規定を改正。各チームに所属できる帰化選手の人数を1人に制限したうえ、その国の選手であることを証明する法的に有効な書類の事前提出を義務づけた。

 中国バスケットボール協会は、現在の解決策はシャンソン化粧品と北京女籃が意志疎通を図り、話し合うことだと指摘。北京女籃が李の登録を取り消さなければ、移籍関係書類を出すことはできないと表明した。または北京女籃との契約期間が終了してフリーになるのを待てば、李が日本チームに入ることは可能だ。だが北京女籃側は李との契約期間がいつ終了するのかを明かすことを拒否。「李が現在われわれの選手であることは間違いない」とのみ語った。

 北京女籃側はシャンソン化粧品との間に現在まで何の連絡もないことも明かした。北京女籃側には現在も問題の解決策はない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年4月14日

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