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ガンと闘う様子を漫画化した女性死去 最後までツイート

 悪性リンパ腫を患い、自身の闘病生活の様子を、ユーモアを交えたかわいい漫画にしてネット上に投稿していたことで話題になっていた漫画家・熊頓さん(30)が16日、死去した。北京市の八宝山葬儀館で18日午後に開催された告別式には、熊さんの友人やファン数百人が参列し、別れを惜しんだ。熊さんの友人によると、「治療費として熊さんに贈られた寄付の余額や今後の印紙税収入などは社会に寄付される」という。北京のタブロイド紙「京華時報」が報じた。

 同日午後1時過ぎ、葬儀場のホールは数百人の参列者でいっぱいとなった。飾られた遺影には生前まだ元気だった熊さんが笑顔で写り、会場からはすすり泣く声も聞かれた。多くの参列者が目を真っ赤に腫らしていた。

 友人の王韵さんは代表して述べた哀悼の言葉の中で、「浙江省の小さな田舎町で育った熊さんはデザイナーとなり、上海で9年過ごした後、北京に来た。その間に縁のあった漫画界にも飛び込んだが、最後にはガンに命を奪われた。それでも小さなころからずっと命を大切に思い生きてきた熊さんは、病気になってからもポジティブで強い人だった」と振り返った。

 熊さんの棺の周りには花と共に、大きな熊のぬいぐるみ3匹や生前出版した漫画の作品などが並べられた。また電光掲示板には、「あなたのために笑顔でこの世の中の憂鬱を吹き飛ばしたい」とのメッセージが流れ、参列者は熊さんに生前もらった「エネルギー」を思い起こした。

 熊さんの付き添いをしていたという友人の正さんは「熊さんはずっと病気と強い気持ちで戦っていた。だから突然この世を去ることなんて考えもせず、遺言も残していない」と明かす。

 告別式の参列者のほとんどは熊さんのファンやネットユーザーで、熊さんの漫画作品を抱えて駆け付けた。ファンの1人は告別式終了後、涙を流しながら、「ガンと闘う様子を描いた熊さんの作品をずっと見ていた。彼女の強さに心を打たれた。病気は絶対に治るとずっと思っていた。どうして突然こんなことに」と語り、悲しみに暮れた。

 また、友人らの哀悼の言葉を携えて杭州から駆け付けたという漫画家・大魚(YUKKA)さんも、「出会ってからずっと、熊さんのポジティブで明るい性格には周りのみんなが励まされてきた」とし、「熊さんが病気と闘っていたこの1年半ほどの期間、出張で2回北京を訪問したのに、治療中のため2回とも会うことができなかったことが心残り。熊さんは才能にあふれ、あのような自嘲的ユーモアを持つ中国の女性漫画家はあまりいない」と早すぎる死を惜しんだ。(編集KN)

 「人民網日本語版」2012年11月20日

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