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転落した日本人女子留学生、意識不明の重体 上海

 26日午前9時ごろ、上海市楊浦区武東路57番にある復旦大学留学生寮で、日本人女子留学生(28)が8階から2階テラスに落下した。同日夜の時点で、この女子学生はICU(集中治療室)で救命治療を受けているが、意識不明の状態が続き、危険な状態にあるという。落下事故が起こった具体的状況や原因について、警察が調査を進めている。東方早報が報じた。

 落下事故が起きた現場は、復旦大学本校北校区にある生活園区。ここには、大学院生、研究生、留学生、青年教員の寮が立ち並んでいる。このうち留学生寮は、コバルトカラーの外壁が目印となっている。留学生寮本館は23階建て、隣接する2棟の別館は20階建て、それ以外の棟は全て7階建て。事件発生後、入寮生は全員、入口で保安係員に身分証明書の提示が求められている。外来者は一切立ち入り禁止。

 留学生寮本館12階に住む韓国出身の女子留学生は、26日昼ごろ、「本館に住んでいる留学生は、大学学部に通う日本人と韓国人が大部分を占めている。大学院生はほとんど、別館・別棟に住んでいる」と話した。表門の外で自転車修理を営む孫氏は、「昨日の午前9時ごろ、消防車が交差点に止まっているのを見た。留学生寮の黒い鉄門は開いたままで、しばらくすると、救急車が中から出てきた」と事故当時を思い出しながら語った。

 日本人女子留学生は、長海医院救急救命室に運び込まれた後、蘇生室を経てICU病棟に運ばれた。ICU病棟入口では、2人の警官が警備にあたっており、大学関係者が時折、見舞いに訪れていた。病院関係者によると、この日本人学生は28歳、留学生寮の8階から2階のテラスに落ちたという。医師の診断によると、全身の各所に骨折が見られ、血圧がかなり低く、まだ常規の検査を行うことができない状態という。昨夜の時点では、緊急救命治療が続いており、危険な状態から抜け出せていない。公安局文保分局は、女子学生が誤って足を踏み外して落ちたのか、あるいは自分で飛び降りたのかについて、「当事者がまだ意識不明の状態であることから、具体的な原因については、今後の調査を待たなければ分からない」とコメントしている。(編集KM)

 「人民網日本語版」2012年11月27日


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