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新エネルギー車、コンセプトカーは注目されるが市場の反応は薄く

 先日閉幕した上海国際モーターショーでは従来型の車が機能や外観を競っただけでなく、最新技術の趨勢を反映する新エネルギー車も重要な位置を占めた。ガソリン価格の高騰と環境の悪化を背景に、新エネルギー車にも熱い視線が注がれている。外観の斬新さとガソリン代の節約以外に、動力系統も大いに注目されている。かつて注目を集めた純電気自動車だけでなく、ハイブリッド技術もスポットライトを浴びている。魚のような外観の永源のエコエネルギー電気自動車コンセプトカー、小型で精巧なうえ斬新な設計で試乗待ちの列ができたルノーの純電気自動車、そして吉利汽車のメタノール車。多くの出展メーカーが従来型の新車を発表すると同時に、新エネルギーを将来のセールスポイントの1つと見なしている。人民日報海外版が伝えた。

 研究機関も中国新エネルギー車市場に大いに期待している。プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の自動車研究部門は、2020年には市場の6.3%をハイブリッド車と電気自動車が占めるようになると予測。これは2011年の1.7%を大きく上回る。また、中国は世界最大の市場となり、市場保有台数が500万台を超えると見られている。

 だが充電難、走行距離の短さ、関連設備の未整備、価格の高さといった問題は依然残り、新エネルギーを真に近づきやすいものにするのは、まだそう簡単ではない。

 中国自動車工業協会の統計によると、2012年の中国の新エネルギー車販売台数は1万2791台で、新車市場1800万台余りの0.7%を占めるのみだった。2011年の8159台と合わせても、販売台数は2年間でわずか2万台余りだ。新エネルギー車の普及が依然遠い道のりであることがわかる。

 新エネルギー車に対して多くの消費者が依然成り行きを見守る姿勢である一番の原因は、性能の不安定さにある。また、日常生活での「充電難」も新エネルギー車の発展を妨げている難点だ。記者の観察では、消費者が最初に質問するのは決まって充電問題だ。都市の充電スタンド不足、関連設備の問題などが、新エネルギー車の普及を妨げている。

 上海市政府は環境に優しい移動手段を奨励するため、2012年末に基準を満たす新エネルギー車に対して専用のナンバープレートを無料で発行することを決定。さらにバッテリー充電交換ステーション112カ所、充電スポット1710カ所を設置し、全市をカバーする電気自動車サービスネットワークを整備した。

 中国自動車工学学会の張進華副事務局長は「電気自動車に対する政府の支援は、将来的には財政面だけでなく充電インフラ、電気料金、駐車場を含む多方面にわたるものとすべきだ」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年5月1日

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