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信金立てこもり、職員ら人質に 愛知、女性客1人は解放

 22日午後2時18分ごろ、愛知県豊川市蔵子(ぞうし)6丁目、豊川信用金庫蔵子支店から異常を知らせる通報が県警本部にあった。県警によると、サバイバルナイフを持った男が店内に立てこもり、女性客1人と同支店の男性次長、女性職員3人の計5人が人質になった。男は自称32歳で「報道機関を呼べ」と話し、飲食物を要求。県警は人質を解放するよう説得を続けた。

 午後9時33分ごろ、人質になっていた豊川市内の女性客(48)が支店内から解放された。女性客が県警に説明した内容によると、犯人は人質を1階に集め、人質の女性たちに刃渡り約10センチのサバイバルナイフを突きつけていたという。

 県警は、立てこもりや誘拐などを担当する捜査1課特殊班「SIT」、重要施設占拠やハイジャックなどの制圧にあたる特殊急襲部隊「SAT」を出動させ、人質の救出を最優先にする。現金の要求はなく、逮捕監禁と銃刀法違反容疑で捜査している。

 県警や同信金によると、人質は解放された女性客のほか、加藤賢吾次長(41)、27歳と19歳の女性職員、55歳の女性パート職員。加藤次長が110番通報などを通じて犯人の要求を伝えている。加藤次長は、人質にけがはないと話しているという。

 犯人の男は、出入り口から入ってすぐの現金自動出入機(ATM)コーナーにいた女性客にナイフを突きつけ、羽交い締めにしてカウンターのある店内に入ってきた。近くにいた男性客1人は店外に避難した。

 職員は菅沼均支店長と加藤次長を含む男性職員4人と女性職員5人の計9人がいた。犯人の男は、加藤次長以外の男性職員と女性職員2人に外に出るよう命じたという。

 男は興奮気味で、「報道機関に連絡して野田内閣は総辞職しろと言え」などと話している。食べ物や飲み物のほか、たばこや拡声機を要求。県警は午後5時すぎに2回、たばこ、簡易ライター、拡声機1台を差し入れた。

 男は防犯カメラで店外の様子を監視し、テレビ中継を見ているという。加藤次長を通じ、「(支店近くに)人がいるのはわかっているからな」と話しているという。

 午後8時24分ごろには、加藤次長から110番通報があり、男からの要求として「投光機を2台用意してほしい。ATMの外側と裏側を照らしてほしい」と伝えられた。県警は深夜になって投光機の設置を始めた。

 県警は、加藤次長を介して交渉を進めている。弁当を差し入れることを条件に人質の女性全員の解放を求めたが、犯人は女性客の解放だけに応じた。

 同支店は、JR豊川駅や豊川稲荷のある中心部から西約4キロの県道沿い。畑や住宅が点在し、そばにはカラオケ店や大型衣料品店もある。

 asahi.com 2012年11月23日

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