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H7N9型鳥インフルエンザウイルス 家禽市場で発生か

 中国科学院が7日に明らかにしたところによると、中国科学院動物研究所の研究者は生きた家禽を販売する市場の環境サンプルと渡り鳥のルートの環境サンプルを分析し、人為的な環境がH7N9型鳥インフルエンザウイルスの発生と流行を促したと発表した。研究論文は「中華伝染病雑誌」のウェブ版に掲載された。科技日報が伝えた。

 H7N9型鳥インフルエンザウイルスの発生源を突き止めるため、同研究所の野生動物疾病研究チームの何宏軒研究員が率いるチームは、杭州疾病予防抑制センターと提携し、杭州市のヒト感染密集地区周辺の家禽市場におけるカモ・ニワトリ・ウズラ・ハト・アリサンチメドリ、および汚水、排泄物などのサンプルを収集し、H7N9型鳥インフルエンザウイルスの検査を実施した。その結果、ニワトリ・ハト・カモ・ウズラから陽性が確認され、そのうちカモの陽性率が100%に達した。汚水や排泄物を含む環境サンプルの陽性率も100%に達した。

 H7N9型鳥インフルエンザのヒト感染に関する流行病学調査によると、多くの患者は間接的・直接的に家禽市場と接触していた。家禽市場は、人々の日常生活に欠かせない存在だ。

 研究者はまた、野生渡り鳥のルートの重要地区で、大量の環境サンプルと鳥類の咽頭・肛門スワブを収集した。その結果、H7N9型鳥インフルエンザウイルスが滅多に検出されないことが明らかになった。研究者は環境面から分析を進め、家禽市場において、アヒルやニワトリは一部のペット用の鳥類、もしくは捕獲された野生の鳥類と同じ場所で販売されており、H9N2・H7N3・H7N1型などのウイルスが家禽市場の小規模な環境内で数年間さらにはそれ以上の時間を経て進化・適応し、ヒトではなく家禽に適応するH7N9型鳥インフルエンザウイルスを形成し、その感染を可能とした可能性があるとの見方を示した。

 研究者は上述した結果から、H7N9型鳥インフルエンザウイルスの発生の理論を次のようにまとめた。

 人為的な環境は、インフルエンザウイルスの変異速度が早いという特徴に合っており、その人為的な環境による効果が鳥インフルエンザウイルスの進化と、より多くの新型亜種の発生を加速させた可能性がある。実際に家禽市場を閉鎖したことで、ウイルスの感染が終息に向かったことからも、この理論が証明されている。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年11月8日

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