2014年7月21日  
 

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超大型の台風9号襲来 海南などで742万人被災 14人死亡

人民網日本語版 2014年07月21日13:16

中国国家水害・旱魃対策総指揮部の統計データによると、7月20日現在、大型で非常に強い台風9号「ラマスーン」の影響を受け、海南、広東、広西3省(自治区)の59県(市、区)では、742万3千人が被災し、農作物の被害面積は46万8500ヘクタールに及び、3万7千軒の家屋が倒壊、直接経済損失は約265億5千万元(約4331億4千万円)に達した。台風の通り道となった地域では、電気、水道、道路、通信などのインフラの破損状況がかなり深刻な状態で、海南省海口市・文昌市や広西チワン族自治区北海市・防城港市では、広い範囲で断水と停電が発生、一部地域では通信障害も起きた。海南では、家屋の倒壊や洪水に巻き込まれて9人が死亡、5人が行方不明になっている。また、広西では、家屋の倒壊や地滑りで5人が犠牲となった。人民日報が報じた。

超大型の台風9号は18日午後3時30分、海南省文昌市翁田鎮に上陸、同日午後7時30分には広東省徐聞県龍塘鎮に再上陸した。翌19日午前7時10分、広西チワン族自治区防城港光坂鎮に3回目の上陸をしたが、20日午前4時、雲南省西畴県で熱帯低気圧に変わり、同日午前8時、台風9号は消滅した。中国中央気象台は20日午前6時の時点で、台風黄色警報を解除した。

台風9号が海南と広東に上陸した時点での中心付近の最大風速は17級(秒速56.1―61.2メートル)に達し、1973年以来、華南地方を襲った台風の中で最大の台風となった。広西に上陸した時点でも、中心付近の最大風速は15級(46.2-50.9メートル)と、新中国が成立して以来広西に上陸した台風の中で最大となった。上陸回数、風速・増水量、降雨の強さ、水位が警戒レベルを超えた河川数などはいずれも、かなりの規模となった。台風9号の到来に備えるため、国家水害・旱魃対策総指揮部は、台風対策Ⅱ級応急措置を発動した。

広東省民政庁によると、陽江市などの被災地では、避難所に一時避難した住民や緊急生活救助を受けた住民が13万4千人に上った。広西チワン族自治区民政庁によると、北海市などの被災地では、避難所に一時避難した住民や緊急生活救助を受けた住民は33万5千人。また、海南省民政庁によると、海口市などの被災地では、避難所に一時避難した住民や緊急生活救助を受けた住民が20万5千人に達した。

台風9号にひき続き、台風10号「マットゥモ」が、台湾沿岸部に近づいている。中央気象台が20日午後6時に発表した台風情報によると、台風10号は、20日午後5時の時点で、台湾地区台北市の南東約1430キロメートルの海上にあり、中心付近の最大風速は12級(約32.7-36.9メートル)。気象専門家は、「台風10号は今後、西北に向かって移動し、22日夜から23日の午前中に台湾東部沿岸に上陸する見込みが高い。その後、台湾海峡を突き抜け福建省沿岸に接近し、23日の午後から夜間に福建省沿岸に再上陸する可能性がある」と予想している。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年7月21日

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