シチズン、広州の現地法人を突然解散　全従業員を解雇

広東省広州市にあるシチズングループの現地法人「西鉄城精密（広州）有限公司」が2月5日午後、突然会社の清算と解散、全従業員の解雇を発表した。同社が職員に宛てた通知によると、解散の申請は広州市対外貿易経済協力局により、すでに承認されたという。同社は2月5日午後2時30分に操業を停止し、2015年2月6日に全従業員との契約を解除した。清算と解散・労働契約の終了、および補償に関する説明会は3回に分けて開催される。人民網が伝えた。

同社は、シチズングループが中国に設立した重要な生産拠点（設立当初の名は広州市偉合精密電子有限公司）。突然の操業停止・清算の原因について、同社の中国の広報担当者は「（解散は）シチズングループの海外生産体制を見直し、生産力と生産効率を高めるため。事前に通知すると、従業員の気分に影響を与え、通常作業ができなくなる可能性があったため、発表がこの時期になった」としている。

西鉄城精密（広州）有限公司はシチズンホールディングス株式会社の全額出資子会社で、1997年9月24日に操業を開始してからすでに17年が経った。腕時計の外装やベルト、光学ガラス、液晶パネルなどを製造しており、中国で腕時計業務を担う西鉄城（中国）鐘表有限公司と共に、シチズンホールディングスが独立して運営する企業となっている。

2013年2月、腕時計市場においてシチズンとスイスの高級ブランドとの競争が熾烈化したのを受け、シチズンは西鉄城（中国）鐘表の腕時計製造業務を独立した企業とすることを発表した。同時に、腕時計業務の生産効率を高めるためにグループ内の腕時計部品メーカー5社を合併した。（編集SN）

「人民網日本語版」2015年2月9日