外交部報道官が中米接触について説明

人民網日本語版 2023年02月20日13:12
外交部報道官が中米接触について説明

ミュンヘン安全保障会議出席のためドイツを訪れている王毅中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)は米国の要請に応じてブリンケン米国務長官と非公式に接触した。中国外交部(外務省)報道官は19日、この件について以下のように説明した。

中国の民生用無人気球の不可抗力による米国上空飛行について、王氏は中国の厳正な立場をはっきりと表明し、「米国のすることなすことは典型的な武力の乱用で、国際慣行と国際民間航空条約(シカゴ条約)に明確に違反しており、この件に関して中国は強い不満を抱いており、厳正に抗議した」と指摘した。さらに「米国こそ世界最大の監視・偵察国家であり、米国の高高度気球は何度も中国の上空を違法に飛行してきた。中国を中傷する資格はない」とした。また、武力の乱用が中米関係にもたらした損害を正視するよう米国に促し、「もし米国がこの問題を利用して騒ぎ立て、事態をエスカレートさせるなら、中国は必ず最後までそれに対応し続けるだろう。そしてそれにより生じた一切の悪い結果の責任は米国が負うことになる」とした。

ウクライナ問題については、王氏は「中国は原則を堅持し、和平交渉を促し、一貫して建設的な役割を果たしている。中国とロシアの全面的戦略協力パートナーシップは『非同盟、非対立、第三国を標的にしない』ことを基礎として確立されており、二つの独立国家の主権の範囲内のことだ。われわれが米国による中露関係への口出しや脅し、抑圧を受け入れたことはない。米国が大国としてすべきことは、危機の政治的解決を促すことであり、火に油を注いだり、機に乗じて利益を図ったりすることではない」とした。

台湾問題については、王氏は「台湾海峡の安定を維持するためには、『台湾独立』に断固反対し、一つの中国の原則を真に堅持しなければならない」と強調し、米国に対し、台湾問題において歴史の事実を尊重し、政治的約束を守り、「台湾独立」不支持の姿勢表明を確実に実行するよう促した。

「人民網日本語版」2023年2月20日

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