习专栏

外交部「福島原発汚染水と通常運転液体流出物の単純比較は科学の常識に反する」

人民網日本語版 2023年07月12日16:48

中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は11日に行われた定例記者会見で、「処理により基準値を満たせるかどうかが確実でない日本の福島原発汚染水と原発の通常運転によって生じる液体流出物を単純に比較するのは、科学の常識に反する。もしも福島汚染水は飲める、泳げると考える人がいるなら、日本は原発汚染水を海に放出するのではなく、こうした人々に提供して使ってもらえばいいのではないか」と述べた。

【記者】報道によると、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長がこのほど韓国、ニュージーランドを訪問した際、福島原発の「処理水」は飲めるし泳げる、他国の原発の排水と同じように危険はないなどと発言し、議論を呼んだ。また最近は、福島原発汚染水の評価作業に関わった専門家を含む多くの原子力分野の専門家が、この問題について異なる見方を示している。報道官はこれをどう考えるか。

【汪報道官】最近のメディアの報道によると、IAEAの総合的な評価報告書は議論を呼んでおり、評価に関わった専門家が異なる見方を示していることは、争えない事実だ。このことは、IAEAが原発汚染水の海洋放出という複雑な問題について報告書の発表を急ぎ、その結論は限定的で一面的なものであり、福島原発汚染水の海洋放出計画に対する国際社会の懸念を払拭できなかったことを改めて示している。日本はIAEAの報告書を海洋放出の「通行手形」としてはならない。

私が改めて指摘したいのは、処理により基準値を満たせるかどうかが確実でない日本の福島原発汚染水と原発の通常運転によって生じる液体流出物を単純に比較するのは、科学の常識に反するということだ。両者には本質的な違いがある。第1に発生源が異なり、第2に含まれる放射性核種の種類が異なり、第3に処理の難度が異なる。日本の福島原発汚染水は、事故後に溶融損傷した炉心に注入された冷却水と、原子炉内に浸透した地下水や雨水に由来し、溶融炉心に存在する様々な放射性核種を含んでおり、原発の通常運転によって生じる廃水とは根本的に異なるものだ。IAEAは日本の原発汚染水の浄化装置の有効性と長期的な信頼性の評価を全く行っておらず、今後30年間で全ての原発汚染水が処理基準を満たせるとの保証はない。長期的な海洋放出が海洋環境や食品の安全性に与える影響についても、IAEAが軽々しく結論を出せるものではない。

もしも福島汚染水は飲める、泳げると考える人がいるなら、日本は原発汚染水を海に放出して国際社会に懸念を与えるのではなく、原発汚染水を十分に利用して、こうした人に提供して飲んでもらったり泳いでもらったりしてはどうか。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年7月12日

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