习专栏

中国、長距離パイプラインによる濃厚相CO2輸送を初めて実現

人民網日本語版 2023年07月12日14:34

中国石油化工集団有限公司勝利油田が11日に明らかにしたところによると、中国初の100万トン・100キロメートル高圧常温濃厚相CO2(二酸化炭素)輸送パイプラインである「済魯石化―勝利油田100万トン級CCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)プロジェクト」CO2輸送パイプラインが正式に稼働開始した。これは中国が初めて長距離パイプラインによる濃厚相CO2輸送を実現したことを示しており、中国のCCUS全産業チェーン規模化発展の推進に対して重要な意義がある。新華社が伝えた。

このパイプラインの全長は109キロメートル、毎年、済魯石化が生産・回収した170万トンのCO2を勝利油田の地下に圧入・貯留することにより、中国の大規模CO2パイプライン輸送に対してモデル的・牽引的役割を果たす。

「済魯石化―勝利油田100万トン級CCUSプロジェクト」は2022年8月に稼働開始を発表した後、主にタンクローリーによる輸送方法でCO2を済魯石化から勝利油田に輸送していた。パイプラインが稼働開始した後、車両による輸送を毎年4万回、天然ガス(車両用燃料)消費量を約200万標準立方フィート、輸送中のCO2排出量を4000トン減らすことができる。

「済魯石化―勝利油田100万トン級CCUSプロジェクト」は中国最大のCCUS全産業チェーンモデル拠点で、中国初の100万トン級CCUSプロジェクトでもあり、2500万トン余りの石油地質埋蔵量をカバーする。15年間でCO2を累計1000万トン余り注入し、石油生産量を300万トン近く増やし、掘削率を12%以上高める見込みだ。プロジェクトの年間貯留能力は100万トン級に達し、900万本分近くの植林、あるいは60万台近くの自動車の運転を1年停止させるのに相当する。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年7月12日

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