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3000年前の「金箔パック」?

中国の文化財は語る

人民網日本語版 2023年07月20日14:54

だんご鼻に大きな口、釣り上がった目、飛び出た目玉という特徴的な面差しで、金箔の仮面を被った青銅人頭像「戴金面罩青銅人頭像」は、三星堆遺跡から出土した古蜀(四川盆地)文明が栄えた3000年前の文化財だ。統計によると、三星堆遺跡の1号坑と2号坑からは、様々なタイプの青銅人頭像がすでに57点出土している。そのうち、4点は黄金の仮面を被っている。「戴金面罩青銅人頭像」は、三星堆遺跡で出土した金箔の仮面を被った人頭像のうち、保存状態が最も優れている。

戴金面罩青銅人頭像(四川広漢三星堆博物館所蔵)

戴金面罩青銅人頭像(四川広漢三星堆博物館所蔵)

古蜀の人々は金を非常に尊び、金箔の仮面を被った青銅人頭像は、宗教儀式と密接な関係があると同時に、その高貴な身分も象徴している。

また古蜀の人々は金や銅を加工する極めて高い技術を手にしており、金箔を作り出して、うるしと石灰を混ぜて接着剤を作っていた。その仮面の大きさや形は、頭像の顔にピッタリとフィットしている。(編集KN)

中国の文化財は語る

博物館は人類文明を保護し、伝承する重要な場。博物館に所蔵されている文化財は埃をかぶった骨董品ではなく、いずれも民族の生きてきた証となる生きた伝承だ。「中国の文化財は語る」では毎回博物館に所蔵されている文化財の紹介を通じて、文化財に込められた中国の文化と精神について紹介していく。

「人民網日本語版」2023年7月20日

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