2014年5月16日  
 

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寧夏の送電線作業員と日本のエリート女性が結婚 (2)

ゴールインまでの感動秘話

 2014年05月16日09:05
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李克寅さんと古川絹代さんの結婚写真

 ○愛に満ち溢れた関係

 2010年初め、大学を卒業した古川絹代さんは、上海毅石弁護士事務所蘇州オフィスに就職、外資クライアントを担当するシニア顧問になった。当時、李さんの周囲の人々の多くは、彼らの恋愛に賛成しなかった。同僚らは常に、「現地の女性と結婚した方が良い」と李さんに言っていた。

 李さんは、「私は、『恋愛に掟はない』ということわざを信じている。これは僕と絹代さんとの関係にも当てはまる。誰が誰を愛するべきか、誰と誰が釣り合っているか、などの掟など存在しない。彼女は僕を分かってくれており、僕も彼女のことを理解している。愛とは、このように互いに心が通じ合っている感覚をいうのだと思う」と、愛に対する確固とした思いを表した。

 携帯電話とインターネットが、2人を結ぶ主なツールとなった。付き合い始めた最初の頃は、絹代さんの中国語はそれほど上手ではなく、李さんも日本語をほとんど話せなかったため、2人の意思疎通はかなり難しかった。絹代さんはQQのビデオ通話機能を利用して李さんに簡単な日本語会話を教えるようになった。李さんはコツコツと学習を続けた。絹代さんも蘇州で中国語のクラスに入って勉強を続け、彼女の普通語(中国の標準語)はだんだんと上達した。

 あっという間に3年が過ぎた。2人は銀川と大阪でそれぞれの両親に会った。意外なことに、2人の両親はいずれも、大変物が分かった人で、世俗的な色眼鏡で2人を見ることはなかった。2人が予想していた「親の反対に遭う」という心配は、ほとんど杞憂に終わった。

 新居の購入について、実家が裕福ではないことを十分承知していた李さんは、両親に新居購入費用を出してもらうつもりなど毛頭なく、自分が節約して蓄えてきた貯金を頭金にして、銀行ローンを組むつもりだった。その時、絹代さんはただ一言、「頭金は2人で出し合い、ローンも2人で組みましょう。あなた一人に負担を負わせる訳にはいかないわ」と言った。現金崇拝主義や現実主義の女性が多い中、このような善き心根を持った外国人女性に、李さんは改めて深く感動した。

 「日本人女性が現実主義ではないことは意外だった。彼女の両親も、結納金など不要だと言った上、『2人だけで住宅ローンを返済するのは大変だろうから、少し援助しよう』と申し出てくれた。だが、その有難い申し出を僕たちは断った。夫婦だけの力でやっていきたかったから」と李さんはその時のことを振り返り、感情を高ぶらせて話した。

 当時、配電線工事の仕事がかなり立て込んでおり、李さんは数カ月帰れない状態だった。やむを得ず、絹代さんが結婚写真の撮影日を3回目に変更したとき、写真館のカメラマンは、「ご主人になる人は一体どんな仕事をしているのですか?どうしてこれほど忙しいのですか」と、呆れ顔で尋ねたという。絹代さんはそれに対し、いたって真面目な表情で、「電力関係の作業員です」と誇らしげに答えた。

 3年に及ぶ長距離恋愛にも、ついにピリオドが打たれた。言語や文化など、さまざまな障害を乗り越え、李克寅さんと古川絹代さんはついにゴールインした。2013年2月、2人は銀川で、親友や同僚に祝福されて結婚式を挙げた。

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