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安倍氏は目を覚ますべきだ (2)

 安倍氏は米国での講演で、日本は「二流国ではない」と強調し、「日本を再び強大にする」ことを保証した。だが、日本は自らを正しく位置づけたことがないようだ。1つには、日本は米国に忠誠心を表明した以上、自ら望んで駒になった自分が「親分」と対等になる機会を得られるわけがないことをよくわかっていないようだ。もう1つには、日本は自らの発展がアジアから切り離せないことを信じたくないようだ。

 世界経済の発展の重心はすでにアジアへとシフトした。アジア太平洋地域に向けた米国の「戦略のリバランス」は、まさにこの趨勢に対する反応だ。さらに日本を見てみると、高齢化が深刻化し、内需の牽引力は著しく不足し、欧米経済の低迷も輸入需要の減少を招いている。これは日本経済が低迷を脱するための最良の選択が、まさに勢いよく発展するアジア経済圏に融け込むことであることを意味している。

 安倍氏はこの理屈がわかっていないわけではない。ただ、彼は二股をかける手法を選択した。経済的にはアジア各国との接近を図る一方で、政治的には強硬姿勢によって隣国の民衆の感情を傷つけている。最近の最も顕著な例が「ワシントン・ポスト」事件だ。中国の厳正な申し入れを前に、日本は「誤解」とすることで丸く収めようと企んだ。だがワシントン・ポストは日本の顔を立てはしない。インタビュー全文の掲載によって、安倍氏の発言を正確に解釈したことを説明したのだ。

 安倍氏は米国での講演で依然強硬な言い回しをした。「釣魚島に対する日本の主権」を重ねて表明し、「日本の領土主権に対する挑戦を容認することはない」とも述べた。また、自らの後ろ盾を明示して「国際社会は米国と日本の強大な同盟関係を疑うべきでない」と述べた。

 だが、今回の米国「日帰り旅行」を経て、安倍氏は本当に目を覚ますべきだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年2月25日

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宮田聡美   2013-02-25218.19.98.*
多くの日本人はアメリカと日本とが対等な関係ではないことはよくわかっています。ただ、アメリカは(特に中国よりも)日本が好きでいてくれる、そして(特に中国と対立した時は)日本を決して見捨てない、そうした絆があると信じていたいのです。前の戦争では見捨てられた上に酷く殴られたので、それがトラウマになっているのです。調子に乗りすぎるとまた見捨てられるのですが。アメリカはTPP参加と引き換えに、日米関係を日本が好きなように宣伝することを容認しただけで、領土問題に関するアメリカの方針は実質何も変わっていないと思います。
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