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環球時報社説:今後10年間の中国の競争力を形作る三中全会 (2)

 30数年前の改革は一時的に大きな反対勢力があっても、推し進めることができた。だが現在では難しい。政府が社会全体を説き伏せる方法も多くない。昔の社会は改革の効果が生じるのを、ある程度辛抱強く待つことができた。今ではみな改革による利益を直ちに手にすることの方を望んでいる。また、改革には成功も失敗もつきものだ。だが今の世論は失敗に対する姿勢が一段と厳しい。これによって改革の実験の幅が事実上狭められている。

 したがって中国世論は見たところ改革への支持率は高いが、様々な付加的要求も多くなり、せっかちになり、「けちをつける」ようにもなっている。改革の支持勢力は利益の駆引きのために具体的な改革に対する反対勢力に容易に変化する。こうした相互ロスの結果、多くの改革は社会の実際の支持率が必ずしも高くなくなっている。

 歴史が証明するように、改革の決意を下すことは重要であり、それがカギとなる一歩だ。だが続いて真に試されるのは、社会の様々な利益に対する改革者の調整能力だ。どの政府も調整の力は無限大ではない。したがって、改革の良いロードマップは突破力を備える必要があると同時に、政府の真の調整力と符合したものでなければならない。

 中国の過去の改革はトップダウンで推し進められ、絶えずボトムアップの拍手を浴びた。だが中国の現実はとうにそうではなくなっている。現在の中国は、世論が改革に対して「鞭打つ」ように様々な要求を突きつけ、政府は改革の「勇気」を世論と競うのが難しいというのが実情だ。どんなに改革に尽力する政府でも、「保守的」に見えることがある。世論の開放された社会は、おおかたそうだ。

 中国は改革を絶えず深化する持久戦に直面している。新たな現実に即して実事求是の改革評価システムを確立することが重要だ。各利益集団には自らの要求を世論化する能力がある。改革者は社会全体の利益と長期的な国益に考えを集中しなければならない。改革を設計するにあたり、発言力の強い集団の満足度を優先的に考えてはならない。

 第18期三中全会は世論が非常に活発化した時代に全面的改革のために開かれる初の中央全体会議であり、社会の意見と連動する政策決定会議だ。中央の政策決定力にはより高い時代的要求が突きつけられており、社会も一層の政治的成熟が試されている。中国の前進は全面的前進、心を一つにして協力する前進であるはずだ。三中全会がこの時代のさらに高い意義において成功を収めることを祈る。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年11月11日

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