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莫言氏に「言論の自由」について問い詰めるのはとぼけた話だ

 莫言氏が10日、ストックホルムでノーベル文学賞を受賞した。西側メディアは「言論の自由が莫言氏にとって避けようのない話題となった」と称した。中国における言論の自由の状況について、西側の人間はとっくに自らの見解を持っている。それなのにあらゆる手を尽くして莫言氏に「立場表明」をさせ、莫言氏に中国政府にきまりの悪い思いをさせたり、莫言氏自身にきまりの悪い思いをさせようとする。(環球時報社説)

 世界的な著名人であるのは容易なことではない。莫言氏にとってこれは始まりに過ぎない。われわれは莫言氏に、心を広く持って、メディアの喧騒からできれば身をかわし、本当にかわし切れない時は、その実直さと率直さで向き合うよう助言する。彼はこれまでよく対応してきたが、非難されないことは不可能だ。

 西側は言論の自由を「第一の人権」として奉じており、様々な自由の中の「第一の自由」とも位置づけている。今日の西側はすでに言論の自由の衝撃に適応しており、社会にはこのための「コスト予算」がある。西側の社会構造と言論の自由は長年のすり合わせを経て、すでに高い対応性を備えている。西側のシステム化の成果において、言論の自由は最表層に位置し、多くの西側の人間はこれを西側の発達の根幹として捉えている。

 これまでの歴史の歩みがどのようなものであれ、現実的に、言論の自由は他の一切を顧みずに行うと決意しさえすれば、相対的に最も容易に実現できるものだ。エジプトなどの低開発国はほぼ一夜にして言論の自由を実現した。

 中国の言論の自由は明らかに西側に及ばず、エジプト、インドにすら及ばない。言論の自由に対する中国の態度は改革全体に対する態度の延長線上にある。中国の言論の自由はここ数年、螺旋式に上昇しているが、「革命的ブレークスルー」は確かに発生していない。中国の言論の自由の成果は、中国の各分野の改革の成果全体と釣り合いのとれたものに見える。

 中国において言論の自由は、他の分野を振り払って単独で突進すべきものなのだろうか?一部の理想主義者はそうすべきだと考える。これは西側の煽動に合致している。だが実事求是の姿勢で言えば、大多数の中国人はこれに懸念や困惑を抱いている。完全に言論の自由に頼って社会の全面的発展を先導することに成功した国家モデルは、現在まで世界に存在しない。一方、言論の自由のみが先走って、社会を混乱させた例は掃いて捨てるほどある。

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