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中国の新版地図にフィリピンが緊迫感 「報復」地図の発行を計画

 中国地図出版集団はこのほど、中国の南中国海諸島とその位置関係を明示した新編『中華人民共和国全図』の発行を発表した。フィリピン政府はこれに強い緊迫感を抱き、新版地図に南中国海におけるフィリピンと中国の係争地域が含まれることを懸念している。環球時報が伝えた。

 フィリピン紙マニラ・スタンダード・トゥデイは14日、「新版地図は中国とベトナム、ブルネイ、マレーシアとの係争島嶼・水域を含む南中国海の130余りの島嶼を表示している」との中国メディアの報道を引用。「新版地図は中国人民に向けて中国の国土を明示し、中国の海洋権益を守るとともに、中国の政治・外交的立場をはっきりと示すことを旨としている」との中国地図出版集団編集長の発言を引用した。

 報道によるとフィリピン大統領報道官は13日、中国の新版地図にフィリピンと中国の係争海域が含まれているかどうかの確認を在中国フィリピン大使館に指示したことを明らかにした。同報道官は「中国メディアの報道に注意を払っている。われわれがコメントを発表する前に、外務省が在中国大使館に事実確認を指示する」と述べた。フィリピン紙フィリピン・デイリー・インクワイアラーもこの件を報道。フィリピンが南中国海の名称を西フィリピン海に改め、排他的経済水域(EEZ)と中国との係争海域を自国領とする公式地図の出版を計画していることを伝えた。

 フィリピン以外に日韓のメディアも中国の新地図に強く注目している。韓国紙・東亜日報は14日、中国が領土紛争に火をつけたとして、新版地図では東中国海と南中国海の島嶼と暗礁の数が従来の29から130余りに増えたことを紹介し、これによって中国とベトナムやフィリピンなど周辺国との溝は一層激化すると報じた。韓国紙・朝鮮日報は「昨年11月に新パスポートに南中国海の地図を印刷したことに続く、係争島嶼の主権維持に向けた中国政府の取り組みの強化だ」との分析を報じた。

 日本・共同通信は中国政府が2005年から2012年の間に出版され、釣魚島(日本名・尖閣諸島)や南中国海など係争地域の位置を明示していない地図75万点を押収したと指摘。中国政府はインターネット上の地図や地球儀についても検査を行ったと報じた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年1月15日

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