2014年2月19日  
 

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小中都市にも馴染めず 大都市に再び「舞い戻る」若者たち

 2014年02月19日16:30
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 春節が過ぎ、ネット上では大都市と小都市の比較に関する議論が大いに盛り上がっている。「北京・上海・広州の大都市を離れた」人も、「大都市から離れて小中都市に行ったが、そこの生活にも馴染めず大都市に舞い戻る人」も、都市で生き抜く中で安全感がなく、根無し草としての困惑を抱えていることが浮き彫りになった。羊城晩報が伝えた。

 旧暦の1月15日が過ぎ、「大都市を離れる人」に注目が集まっている。ネット上で騒ぎ立てられているためか、大都市を離れる人が沢山いるように感じるが、実際のところ、このような道を選ぶ人はそれほど多くない。経済的に自由が利くホワイトカラーや中産階級の一部は、大都市で築き上げた財産で小中都市に移り住み、気楽な生活を送ることができるが、大部分の80年代生まれ、90年代生まれは結局のところ「大都市に舞い戻る」道を選んでいる。

 「大都市からの脱出」現象が注目されているが、大都市への人口流入に歯止めがかかることはない。データからもこのことが証明できる。2013年、北京市の常住人口は前年比2.2%増(45万5千人増)となった。数年前の調査によると、大卒者の初就職地は主に北京(29.7%)、上海(14.9%)、広州(5.6%)、深セン(3.9%)の4都市に集中している。また、卒業から3年後の就職地もほとんどこの4都市で、それぞれ30.4%、18.6%、5.0%、3.3%となっている。

 2013年、北京、上海、広州などの大都市では相変わらず流入人口が流出人口を上回る傾向が続いた。ここから見ると、若者にとって大都市は依然として魅力に満ちていることがわかる。なお、転入人口が最も多かったのが広東省で、就労者にとって最も魅力ある省であることが分かった。

 大都市には大都市の魅力がある。1線都市は確かに家賃が恐ろしいほど高く、生活のペースも速く、仕事のストレスも大きい。しかし、大都市は機会費用が安く、より自由で公平な競争がある。政府の公共建設資金も他の都市に比べると大幅に多い。また、大都市にはより公平なルールや公共サービスなど、若者をひきつけるソフト面の環境がある。一方の小都市は、往々にして昔ながらの風習を引きずっており、血のつながりが重んじられることが多く、何をするにもコネが必要だ。

 大都市で狭苦しい思いをしても、困窮した生活を送っていても、社会の発展法則を否定できない。都市化の流れは逆行できないのだ。現在の社会文明は一種の都市文明と言える。大都市は人生のエネルギーを「核融合」できる夢の工場であり、個体の自由や人生の価値もこの「核融合」の中で連鎖反応し、驚異的なスピードで夢を実現できる。

 かつて、北京、上海、広州に憧れて田舎を出た者が、高騰する家賃や生活のストレスに耐えられず、3、4線都市に移り住んだ。そして今、彼らは3、4線都市の生活にも馴染めず、「大都市へ舞い戻る」ことを選択している。(編集SN)

 「人民網日本語版」2013年2月19日

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