ネット上で白熱する「身分証の写真写り」問題　決め手はヘアスタイル？

　身分証の顔写真は、あなた本人と比べてどうだろうか？身分証の顔写真のことが話題に上ると、慌てて自分の身分証を隠し、「見るに堪えない」と感じている人も多い。最近、ネットユーザーの間で、身分証の写真写りをめぐる白熱した議論が起こっている。南京江寧公安局の微博（ウェイボー）公式アカウント「@江寧公安オンライン」はこのほど、皆が「最高に酷い」と感じる原因を分析すると同時に、「身分証顔写真大会」を華々しく開催した。一般の人から寄せられた身分証の顔写真を警察官が分類した結果がこのほど公開された。揚子晩報が伝えた。
　
　さまざまな「見るに堪えない身分証顔写真」に触発され、多くのネットユーザーが、自分の身分証顔写真と本人の写真を「@江寧公安オンライン」に投稿し、警察に「判定」を強く求めた。警察はやむなく、身分証顔写真大会を開催、投稿された写真を細かく分類して公開した。1番目のタイプは、「写真の方が実物よりずっと素敵」なグループだ。身分証顔写真が酷過ぎると嘆く人とは逆に、このタイプの人々の証明写真は、実物よりずっと良い。次は、「全く変わりない」グループ。つまり、身分証顔写真と本人が全く違わない。あるブログ主は、「このグループの身分証写真は、各自が自分撮りしたものに違いない。寸分の違いもない」とコメントした。3番目は、「奇抜」グループ。さらに、「ヘアスタイルが運命を分ける」グループもある。ヘアスタイルが違うと、証明写真と本人の写真は全く別人に見える。「歳月は人を変える」グループもある。数年前に撮影した身分証顔写真と、別人のように美しくスリムになった現在の写真が全く好対照をなしているこのグループは、見た人に励ましと勇気を与えてくれる。

　これらの見た目の変化とは別に、表情の変化も、証明写真と本人とのギャップを広げている可能性がある。このような人々は、「表情が人生を変えた」グループに分けられた。ある特定の表情によって、「お兄ちゃん」から「女の子」に変身することもできる。これは全て、表情のなせる技といえよう。証明写真では、男性か女性か全く見当がつかないケースもある。このほか、「歳月は残酷だ」グループや「巻き返しを諦めた」グループなどが紹介された。

　身分証顔写真を公開したネットユーザーは、さまざまな「痛ましい過去」を互いにシェアしている。ネットユーザー「偽装的自我」さんは、「証明写真と自分とがあまりにも違うため、銀行の窓口で手続きした時、身分証の写真をじっと見られた。しまいには身分証番号、住所、身分証の発行日などを暗唱させられた。正しく答えたにも関わらず、不信な眼で見られてしまった」と嘆いた。ネットユーザーは、「証明写真が自分とあまりにもかけ離れているのなら、すぐに写真を取り換えればいいじゃない！」と励ました。

　また、「深深微瀾」さんは、「身分証を失くした時は、とうとう新しい写真に換えることができると、思わず小躍りした。結果、依然ほど酷い写真ではなくなり、いたってご機嫌」と投稿した。

　「@江寧公安オンライン」は、誰もが「美の追求」にこれほど熱心になるのを目の当たりにして、とうとうやり切れなくなり、「身分証の写真はそもそも、『美しさ』を誇示するためのものではなく、本人であることを確認し、本人と他人を識別するためのもの。警察官として、写真撮影の腕を上げることにいっそう努力しなければ」とコメントした。（編集ＫＭ）

　「人民網日本語版」2014年2月25日