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海南省で魚が大量死、原因は赤潮

 2014年02月18日10:59
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 海南省の洋浦、ダン州、昌江の近海でこのほど多くの魚介類とホシムシの死骸が発見され、海面に大量の藻が浮かんでいる。海南省海洋・漁業庁の専門家は17日、「サンプリング調査の結果によると、同海域で藻の一種であるフェオキスティス・グロボーサの異常繁殖により赤潮が発生し、魚介類の死亡の主因となっていることが明らかになった」と語った。人民日報が伝えた。

 儒蘭村の漁師は、「3日より、海頭港の北の灯台から洋浦の間の海域で稚魚の死骸が発見され、8日には貝やホシムシの死骸が見られるようになった。数日前、干衝区の海域の水は黒く、ハタ、タイなどの死骸が見つかった。製紙工場や化学工場の付近の浜辺にも死んだ魚が見られた。人々は工業汚染による影響ではないかと疑っている」と語った。

 大量の死魚が見つかっているが、その原因は何だろうか?専門家は、フェオキスティス・グロボーサによるものだと指摘した。この藻はゼラチン状の柔らかい膜に覆われており、粘り気が強い。大量繁殖により赤潮が発生すると、この粘膜が魚のエラに付き、呼吸と摂食を妨げ、窒息死を引き起こす。

 赤潮発生の原因について、海南省海洋観測予報センター主任の周涛氏は、「フェオキスティス・グロボーサは毎年春、条件が満たされると赤潮を誘発する。今年の春節(旧正月)は気温が高めで、今回の赤潮を引き起こした」と分析した。

 洋浦開発区管理委員会主任助理の張進氏は、「魚介類の死亡の直接的な原因は赤潮で、その二つの原因は気候変動と海水の富栄養化だ。富栄養化は主に、海中の無機窒素とリンの含有量が増加したことによるものだ。製糸工場などの工業汚染物質については、主に化学的酸素要求量を観測する。つまり魚の死亡と工業汚染の関連性は低く、生活汚水との関連性の方が高いことになる」と説明した。

 海南省海洋・漁業庁チーフエンジニアの潘駿氏は、「各市・県は水揚げされた死魚の無害化処理を実施済みだ」と語った。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年2月18日

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